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スレッドNo.1194

紅梅の蕊ちりぢりに雪ぞ降る

一月の初雪は自転車で走っていて砂のようにピシッと顔にあたる程度で終わったので今日もカラ予想かと思ったら昼間から本降りの粉雪になり瞬く間に屋根が雪景色になったので、雪が葉っぱに積もるとそれぞれの木の形になるなあとか、雪が池に降り込んで入る瞬間に消えるのが雨は音と雨飛沫で見聞きできるのに、雪は音も立てずに池に触れた途端波紋も残さず消えるのでその瞬間を見ていて消えるとしか言いようが無くカメラでも捉えられず見ていて飽きないなあとまた雪の水に触れた途端水に帰る魔法のようだとか、その池にふる雪のみづにふれみづに消えみづとなる様を俳句の言葉にするにはどうすればいいのか。

雪と水とのふれあいの句でインスピレーションを醸す表現を「俳句検索システム」で探すと、

  水にさへふれて雪ふるふりやまず 佐々木六戈(『百韻反故』「わたくし雨」)
  雪しろや水あふむけに流れけり 藤岡紫水 *雪代(雪がとけて、川に流れ込む水。雪代水。)《季 春》
  白樺に湖に雪飛ぶ初手水 渡辺水巴
  春雪の反乱めける水の上 行方克己(『知音』)
  菜を洗ふひとたびは雪散りし水 坂巻純子
  じゆぶじゆぶと水に突込む春霰 岸田稚魚 (『雪涅槃』)
  枯蘆やうす雪とぢし水の中 富田木歩
  春雪の忽ち溶けぬ水菜畑 鈴鹿野風呂
  忘却やうす雪しづむ水の中 豊長みのる
  水に浮く柄杓の上の春の雪 高浜虚子
  ふる雪の水の明るさ山葵沢 細見綾子
  春雪の水藝となるあはれかな 安東次男(『 昨』)
  灯は水にまたたきはじめ牡丹雪 桂信子 (『初夏』)
  舞ひ翳り水に着くまで牡丹雪 小檜山繁子
  しののめや水に雪ふる網代守 士川 (『五車反古』)
  はつ雪や降おそろしう水の上 千代尼

といったところがわたくしの印象に残った。降る雪が池の水面にあとからあとからくりかえしくりかえし音も無くミルククラウンのような形も無くすっすっと水の中に消え入る光景を俳句でどう詠むか。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年02月11日 04:55)

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