日盛へ漕ぎ出す我はカメレオン
今日の暑さも酷かった。汗で黒地の服だと白く塩を吹くほどで、額に汗止め付きの手ぬぐい生地のバンダナを巻いて、風を通す網目の幅広ゴルフ帽子(アメリカの名門マスターズの帽子だが、帽子内の後部にサイズの調整ベルトが付いていて風で飛ばないように調整できる優れもの。ちなみにわたくしはゴルフはやらないが、クラブハウスで帽子やベルトをアサリちゃんするのが趣味で、ゴルフ場以外では買えない優れたデザインと機能が好み♪)にひどい近眼なので度付きサングラス(これもレイバンやポルシェの優れたデザインが好みだが、かけるとギャングに見えるらしく、イタリアのボルサリーノのパナマ帽にサングラスで夏場に通勤すると部下ですら道を避けるので「俺だ俺だ」とサングラスを外さないと、成田空港でも日本人には見えないらしく英語で話しかけられるのでTPOに苦労する)をしないと、炎天下はくらくらするほどで、きっこさんもメルマグで言っていたが、今年の夏は今までになく暑く、お客とも昔は30℃を越えるなんて滅多になかったと話すほどで、汗の出なくなり体感温度の低い高齢者には危険な夏で、親しい人たちも亡くなったり体調を崩しているので、七月一杯で行き付けの八百屋さんも店を閉じたので、三途の川への道のりが外堀から埋められてゆくような夏となった。暦の上では8日から秋だが、台風の影響か天気は崩れるとはいえ30℃を越える残暑は続くから高齢者や障碍者には残酷な季節が続く。
とはいえ、近所の通りすがりの仲のいい米寿のお婆さん(わたくしには「八十三よ」と五年ほど若返っているが、中には九十五歳で七十五歳と言っていた恐れ入った女性の本性の権化のようなお婆さんもいた)にはわたくしの仕事着である女物の浴衣の生地で作った撫子の柄の甚平が涼しく颯爽と見えるらしく今夕も「若いわあ」と笑顔を向けられたが、一度と同じ職業は選んでいないのに病院や薬の世話になっていないのは、たった一度の人生を面白可笑しく暮らすには与えられた人生の逆境に逆らうことなく受け入れて適応してゆく、環境に応じて体の色を変えるカメレオンのような適応力があるからではないかと思えた。自分のやりたいことは山ほどあるのだが、頼まれると「NOと言えない日本人」というか、いつも頼まれごとをしているのでここのところ休みがあるようでないので娘からも「断ればいいのに、パパは出来ちゃうからやっちゃうのよねえ」と言われたが、確かに頼まれると一生懸命やるし、別にそれが無償でも頼られた以上はベストを尽くさないと気が済まないということだろう。結局、「自分が必要とされている」ということがわたくしを生かしているということになる。それで終わる人生も悪くはないのかも知れないねえ。
「きっこのハイヒール」を再スタートしてからのここのアクセスが40,963、会ったこともない会うこともないひとたちが作ってくれた「猫髭言笑」のアクセスが36,032、トータル一年で76,995のアクセスというのは、人づきあいが苦手でほとんどプライベートではゼロの人間には想像もつかない数字である。奇特なひとたちと感心するしかない。ありがとね。(*^▽^*)ゞ。