十一月生まれは多し冬紅葉
そうそう、馬場龍吉さんの誕生日は勤労感謝の日で11月23日でした。1123でいい兄さんと覚えると、1122がいい夫婦できっこさんの誕生日、1129がいい肉でラスカルの誕生日と覚えやすい。
あたゝかき十一月もすみにけり 中村草田男
で、今日から12月、「月日が経つのは早いもの雷さんは夕立だ」という落語のまくらがあるが、年を取ると一日が遅く一年が速く感じるねえ。スーパーにはもう正月の締め飾りが並んでいるが、その前のクリスマスになると大量にケーキと鶏の脚や丸鶏が並ぶので、毎年クリスマス明けに半額になった鶏の脚や丸鶏を買い漁って冷凍庫をぱんぱんにするのが猫髭の習いで(瀬古)、半額の丸鶏を鶏の丸焼きを食べたことがない高齢者のお客に行ってオーブンで焼いて御馳走をするのである。わたくしはオーブンがないのでお客の大きなオーブンで焼いて、それを腿肉とか手羽とか胸肉とかに骨付きで解体して御馳走するわけである。バーテン時代、わたくしはクリスマス・シーズンになると赤いオーバーとサンフランシスコで買った真っ赤なビーズでクリスマスツリーを囲んだどっ派手な帽子をかぶって(顔は眼鏡に白髭だから素のまんま)山口県から取り寄せた丸鶏のローストチキンを作っていた。
丸鶏のローストチキンを作るには
1.水で洗って汚れを取り、水気を切る。
2.ニンニクを半分に切って香りづけに擦り込む。
3.塩胡椒を擦り込む。
4.スタッフィングと言って、お腹に皮をむいたジャガイモとマッシュルームとニンニク(塊を好みの数)を炒めて詰める。
炒めて火を通さないとお腹なので芯が固く残るのを避けるため。
5.お腹と首の切れ目と腿を竹串で止め、腿の付け根と手羽をタコ糸で縛る。
6.300度のオーブンで大きめの鶏(2.5キロ)は70分、小さめ(1.5キロ)なら50分から55分焼く。
焦げ目が付いてきたら塩を溶いたオリーブオイルを刷毛で4回から5回塗る。
肉汁に血の色が混じらなければ完成。
7.ガーリックレモンソースで食べる。
レモン半分の絞り汁とニンニクの擂り下ろし、塩胡椒、肉汁大匙二杯を混ぜたもの。
味変でフランス輸入の粒入りマスタード(CHATEL Whole Grain Mustard)も合う(OKや生協で見かける)。