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スレッドNo.273

菊月のガードル爆ぜてしまひけり

わたくしときっこさんのやりとりを見られた人は幸せだ。誘い水を向けたのはわたくしだが、まさかここまできっこさんの本当の凄さを見られるとは正直思わなかったので「この人を見よ」ときっこさんを最初の師=生涯の師(老い先短いけど)として選んだ幸運を思わずにはいられない。わたくしの最初の水先案内人は茂雄さんで、それで親方と呼んでいるのだが、茂雄さんが推奨したのが「ハイヒール」という怪しげな俳句秘密結社だった(笑)。
爽波師系の代表に「爽波先生が師を選ぶということは大切なことで殆どの人が偶然から出発してしまい、たまたま運のいい人が運よくいい師に出会って伸びてゆくケースがあると言っていたけれども、あなたは先生が言っていたそのケースねえ。よほどいい師に出会ったのねえ」と言われた。インターネット俳句育ちで俳句はひどかったと最初は散々言われたが俳句結社がらみのしがらみがゼロで「雑学の帝王」だったので薀蓄がマシンガンのように出てくるから「同人代表」に置いておけば露払いになると他の結社からも猫八猫八と呼ばれて(江戸屋猫八じゃないんだけど)面白がられて面目を施したが、

>あたしから見れば、岸本尚毅は余裕で虚子を超えています。
>たとえば「俳句の技術的な面」だけに絞れば、あたしは、虚子より岸本尚毅のほうが優れていると思っています。

と例証できる俳人がいるかどうか、いないとは言わないが、わたくしは見たことがない。これぞ、きっこさん。お帰りなさい。
ハイヒール図書館を作って良かった。しんどいが、こういう真摯なやりとりが出来ると苦労が報われます。俳句のステップアップに終わりは無い。と、爽波も草葉の陰で言ってます。

そうそう、爽波が「俳句とは終局的に強烈な主観なのです。そこへ到り着くまでの手段が写生なのです」と言っています。初心の人に言うと危険なので言いたくないのですが、がっかりさせるといけないから言っておきましょうと断ったうえで「心、主観とは表に出てはいけないのです。俳句とは言いたいことを言わずに、投げ出した言葉の裏を汲み取ってもらうものなのです。また読み手は投げ出された言葉の裏から作者の想いを察しなければなりません、季題とは心を託するものと言っても過言ではありません。季題は俳句の要(かなめ)です」と言っています。形の無い季題は使いこなせるまで十年は「多作多捨」「多読多憶」に励んで避けてくださいとも。初心者はまず「人間の身体を通りぬけてきた季題」(梅と言うよりは探梅)「具象性のある季題」(早春ではなく蕗の薹)「季題の裏にそれまでの経過が見えてくるもの」(例えば雪眼)といった伝達性のある季題を選んで、よく噛み砕いて自分の心に選び取れるようにして下さいと。でないと下手な俳句より季題だけの方がましだとも(笑)。

虚子も最初は客観写生とは言っていませんでした。しかし、原石鼎や前田普羅といった強烈な個性を持った新人が続出するとみな真似をして亜流の真似し漫才田舎の乞食俳句が蔓延ったので客観写生に舵を切ったと『俳句の進むべき道』で述べています。ですから虚子にはオレオレ俳句が沢山あります。デビュー作からして「酒もすき餅もすきなり今朝の春」お前さん17歳の未成年ではないの?まだ未成年飲酒法がなかったからセーフ(笑)。選んだ子規は生涯下戸の24才。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月25日 03:45)

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