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スレッドNo.2979

世界中の桜は日本ありてこそ

>陽光桜、中国生まれの

と書いたのは杉並区の陽光桜が中国と書いてあったというわたくしの記憶でしたが、記憶違いでした。申し訳ない。最新の分子生物学によれば、人工栽培の桜のほとんどが、オオシマザクラ、カスミザクラ、ヤマザクラ、エドヒガンザクラ、カンヒザクラの五種の野生種から生まれており、この五種のうち、カンヒザクラを除く四種は日本の野生に分布しているもので、オオシマザクラは伊豆や房総半島が原産の日本の固有種であるということがわかっているとのこと。染井吉野は大島桜と江戸彼岸の交配種で、日本以外では生まれなかったというわけだ。「陽光桜」も愛媛県に在住していた高岡正明がアマギヨシノ(天城吉野)とカンヒザクラ(寒緋桜)を交雑させた栽培品種で、1981年(昭和56年)に種苗法により登録されている。人類が生まれる前の時代には中国にも様々な桜の野生種はあったのだろうが、中国に倣った日本も万葉の昔は梅と桃が鑑賞の対象で、日本でも桜は豊作を占う花として見られているので桜が和歌の対象になるにはもっと後の平安時代以降で、これは日本人の島国根性のお陰で、日本にしか花見の習慣はなかった。紅華(こうか)という桃色の八重桜も1965年に浅利政俊が栽培したと「桜図鑑」に載っていたので、どうも杉並区で中国産と書かれた桜はみな日本産ということになる。いやはや、うかつに標識を信じるものではないということか。善福寺川緑地でもう一度調べてみよう。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年03月31日 08:22)

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