春深し象に頭を跨がれて
何と17日前の七日日曜日にコロナ陽性と判明して隔離され、ゾンビのような状態で身動きできず飲まず食わずで体重が20キロ減るほどベッドで寝ておりました。発熱はないのですが、倦怠感が半端ではなく、水も飲めず、ただ目を開けてぼうっと息をしているだけで、寝ているのか起きているのかうつつか夢かで、ただただ何をする気にもなれず、ヘルパー仲間が心配して玄関に生理的食塩水や10秒エナジー投入ゼリーなどを買って来てくれたので、それらをちゅうちゅう吸いながら、とにかくだるくてだるくて何もする気にもなれず、まさしくゾンビ状態でした。生きる気力も死ぬ気力もないので、しかたがなく救急車を呼んだら、点滴打たれて、生まれて初めての点滴が全身蕁麻疹を引き起こして病院もそんな馬鹿なと大慌てで、また点滴打ったら蕁麻疹が悪化して逆に虫の息で、病室から逃亡して3時間かけて杖を突きながら自室にたどり着いて寝ていたら、OS1や10秒ゼリーのお陰で味覚が戻ってきて、骨川筋衛門状態から、やっと杖を突いて歩いて「すき家」の牛丼生卵かけ豚汁セット650円と生卵納豆かけ御飯360円と「モスバーガー」のフィッシュバーガーとクラムチャウダーと「ギョウザの潮州」のニラレバ炒め定食で一日一食摂れるようになり元気をもらって、おむつの世話になりながら18日ぶりに生還しました。まだ体の節々は痛むのですが、いやはやコロナの「やる気のなさ」にはつくづく参りました。ほんとに180円の10秒チャージゼリーには助けられたなあ。
それにしても昨日から復帰しましたが、いつの間にか桜も桃も終わり、目の醒めるような血のような躑躅が咲き誇り、花水木の青空が広がり、モッコウバラやアンネの薔薇が咲き乱れる初夏の陽気になっていて、浦島太郎の気分です。写真は梨の花。