彼岸より此岸へゆるる猫じやらし
皆さん、こんばんは。
猫髭さんがマタタビについて触れたので、あたしも補足します。
ネコ科の動物が好むマタタビには、お酒のような酩酊効果のあるマタタビラクトンという成分だけでなく、蚊が嫌うネペタラクトールという成分も含まれています。
マタタビラクトンやネペタラクトールは、マタタビが外部から攻撃されると防衛本能とストレスによって20倍も放出されます。
猫がマタタビの葉や枝を噛むのは、無自覚のままにマタタビにストレスを与え、放出する成分の量を増やしていたのです。
そして、自分が噛んだマタタビの葉や枝に猫たちが体をこすりつけているのは、蚊を寄せ付けない成分であるネペタラクトールを身にまとっていたのです。
これは、昨年から今年に掛けて、日本の岩手大学と名古屋大学、英国のリバプール大学の合同チームによる研究によって判明され、今年の6月に学会に論文が発表された最新の研究結果です。
親から言語で教わったわけでもないのに、DNAによって自分にとって生き抜く上での有効な手段を会得するなんて、猫に限らず、自然界の動植物って凄いですね♪