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スレッドNo.582

燗冷まし人肌になる温め酒

>温め酒あたため過ぎてしまひけり

その場合は少し数秒水に漬けると日本酒の香りが落ち着き、味わいに丸みが生まれます。これを「燗冷まし(燗戻し)」と言います。また熱燗を自然に置いておいて自分の好みの温度、例えば「人肌」になった時、どう味変するかで稀に暴れる味の酒は角が取れてまろやかになることがあります。わたくしが行きつけの「普通酒会」(普通の喫茶店が19時を過ぎると日本酒飲み比べ会になる)では色々な温度に燗をして味変を楽しみます。熱い温度では味がきつくて駄目かなという酒が人肌になると「おおっ」と声が出る旨さになる酒をわたくしたちは「この酒は燗ざましがいいねえ」と評するわけです。燗の温度によって日本酒は味わいを変えるのです。常温でつんと澄ました女性が人肌でほんのり目のふちを染めて色っぽくなるという風情でしょうか(オヤジだなあ)。

酒は肴と一緒に互いを引き立てあっておいしいというのが本来の飲まれ方なので、例えばイギリスの新国王の御用達のラフロイグというウイスキーのような強い酒は水で割ることでその割合がちょうどいい時というのが食べているスモークサーモン(これもイギリス北部のハイランダー製)とベストマッチになる割合があるので、フランスではワインと料理の組み合わせの妙味をマリアージュmariage(結婚)と言う様にそれはどんなお酒にもあるのです。例えば中華料理には紹興酒が付き物ですが、どういうわけか熱くしてザラメを溶かして甘くして飲むという飲み方が日本ではありましたが、中国人のシェフに聞くと常温で飲むのが普通と言うので彼の店の15年物の紹興酒を常温で飲んだところ、これを飲んで餃子を食べると餃子が一段と美味しくなり食べた後で飲むとまたこれが美味しく感じ、飲めば飲むほど食べれば食べるほど得をするという15年の持つ時間の醸す旨みが絶妙なマリアージュをもたらすお国柄というその国とその国の料理の相性もあります。酒だけ飲むというのはただのアル中です。

お酒が好きということはお酒と合わせる料理を楽しむということで、ハジメ2018さんのように美人ママを肴に飲むタイプは絶対カミサン同伴では行かないように独酌を楽しむか誰と飲むかという相手にも寄ります。酒の飲みたくなる顔はやはり友人の顔ということになります。恋人や夫婦で、あるいは家族でという飲み方もあるでしょう。門前仲町には「子供お断り」という張り紙のある居酒屋がありましたが、わたくしはこういう店は大嫌いで子どもにも大人の酒を呑む姿を見せるのも「この世学問」だと思っています。泥酔の客は断っていいけどね。わたくしは娘と飲むときが至上の時間で、娘は下戸なので酔っ払った親父を「それ以上呑んだら親子の縁を切るから」という上限ストップ係で食い物目当てです。わたくしの選ぶ店は間違いなく極上の料理を味わえるからで、ぺこチャン顔で舌鼓を打つ娘の笑顔がわたくしには最高の酒のマリアージュなのです。

で、話はクルリンパとお酒の話に戻りますが、わたくしは基本冷や(常温)か人肌なので、「普通酒会」の基準の温度の目安を書くと、こうなります。

  50度 熱燗(あつかん)
  40度 ぬる燗
  35度 人肌(ひとはだ)
  30度 日向燗(ひなたかん)
  20度 冷や
  15度 涼冷え(すずひえ)
  10度 花冷え(はなびえ)
  5度 雪冷え(ゆきひえ)
  0度 みぞれ酒(シャーベット状態)

今は外で熱燗が飲めるのは行きつけの店だけで一番安い普通酒だけが熱燗で、あとは本醸造、純米酒など本来熱燗で飲める酒も花冷え状態で冷やしてあるので、まあ、このところの異常気温が当たり前の時代には常温だと傷むので是非ないので、冷やになるまで(香りが開くまで)置いてから飲んでいます。

吟醸酒というのは精米度を高めて、外側の玄米だけではなく米の中心にある白い「心白(しんぱく)」の周りの白米の部分も削ってゆくもので、吟醸酒の精米歩合は60%以下、大吟醸酒は50%以下、本醸造酒は70%以下という決まりがあります。心白は雑味がないので低温熟成するとアップル・フレバーという林檎のような香りがするフルーティな吟醸香が特徴で山形の「出羽桜」が発祥と聞いています。昔は特定名称酒(「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」)の区分けがなかったので二級酒の「出羽桜」を冷やで飲んでいました。純米酒というのは米と麹と水だけで作った酒で理想に近いのですが昔は味が暴れていて不味い酒と言われていましたが醸造技術の進歩で酒好きを唸らせるコクのある酒になりました、本醸造酒と吟醸酒は醸造アルコールを使ってすっきり端麗な味わいにしています。わたくしが飲んでいるのは原料の米から精米歩合から醸造アルコールから何の決まりもない放し飼いの一番値段の安い「普通酒」です。きっこさんが飲んでいる立山は「本醸造酒」でわたくしが飲んでいるのは特定名称酒ではない「普通酒」の立山ですね。

わたくしの「立山」は足元の手の届くところにどんと立っていますが、きっこさんの「立山」は冷蔵庫(一升瓶は入らないから720ml瓶か小分けにしているのか)で花冷えしているのでしょう。(*^▽^*)ゞ。

今日はシャッフル・ダンスというわたくしはダンスは苦手で人前では踊らないのですが、たまにジェームス・ブラウン(マイケル・ジャクソンのダンスの先生)の真似をしてステップだけを滅茶苦茶速くシャッフルするダンスをやって笑いを取るのですが、アラスカ吟行の時もベーグル屋に入ったらジェームス・ブラウンがかかってたので真似をして「アチャ!アチ!」など奇声を発して踊ったら大受けで、お前はダンサーか?と犬橇のオーナーの爺さんに声をかけられたことがありますが、この滅茶苦茶ダンスが何と最近物凄く洗練されて世界中で流行り始めたので、是非、皆さんにも楽しんでもらおうと、いつものように猫髭の右の矢印をクリックして下さい。マイケル・ジャクソンのムーン・ウォークを高速に前後左右上下にシャッフルしながら踊りまくるこのシャッフル・ダンス踊りた~い!!!股関節骨折するぞ爺い。皆さん、美女たちの裸ではなくステップに注目! ♫ shuffle dance に出てくるダンサーは素人でインスタグラムでアップされた動画を編集したそうです。 気にいったらShuffle Dance BEAUTIFUL GIRLでyoutubeで検索してお楽しみ下さい。これからはShuffle Danceの時代だぜ!

写真は出羽桜「よいと」、これは普通酒ではないが、さすが吟醸酒の生みの親、純米酒ひやおろしの酸味が素晴らしかった。個展の引き出物でひとりでほとんど飲んじゃった。(*^▽^*)ゞ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年10月13日 12:53)

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