MENU
306,571

スレッドNo.841

蜜柑剥き思ひ出したる誕生日

自分の誕生日すら忘れているのでましてや他人の誕生日など覚えられないが(調べれば済むことは誰も覚えない)唯一知っているのが家族の誕生日である。なぜなら自分を守ってくれる、自分が守らなければならない、心と体が繋がっている人間だからで誕生日というものはそういうものだから家族だけのもので、心も体もつながっていない他人には関係が無いので、他人の誕生日を祝うというのはどうしても社交辞令になるが、世の中社交辞令で揉め事を回避するように出来ているので、社交辞令でも言われれば悪い気がしないように淋しい人間は出来ているからお世辞の一つも言って敵ではないことを示す。見ず知らずの挨拶とは敵ではないという意思表示なのである。初めて海外(米国LA)へ行った時にモーテルなどで見知らぬ他人から「ハーイ」と言われてとまどって、何で見ず知らずの他人なのにハーイと言うのかと駐在員に聞くと、アメリカは人種の坩堝で銃社会だから敵では無いと言う意思表示なのだと聞いて驚いたが日本では顔見知りにしか挨拶しない。尾瀬だったかに行ったとき山歩きで擦れ違うときに挨拶し合うのが礼儀だと見知らぬ相手に怒鳴られて、人間関係が厭だから人間の少ない山に来たのに都会の人間関係の薄さの方がマシだなと一遍で山が嫌いになり山男は人間の屑がなるものだとずっと思い込んでいたが、そうか、あれも「誰何」というわけかと、袖擦り合うたびに「Excuse Me」となぜ謝るのかわからず、そのくせ事故を起こすと絶対に謝らない(謝ると責任を認めたことになり過失でも刑が百年延びる)「訴訟社会」のアメリカの文化の違いにとまどったことを思い出した。

などとぐだぐだ書いたのは、「いい肉1129」と折角飲み屋で教わったのにいつも忘れるラスカルへの言い訳だが、というわけで遅ればせながら誕生日おめでとう、って全然嬉しくないじゃん(^^)。
そういえば、39歳の頃だったか49歳の頃だったか忘れたが、どっかの新人賞にラスカルが応募していて、いい年して新人賞はないだろうと言ったら、俳壇は40代までは新人賞に応募できるのだと言っていて、芥川賞など19歳の女の子が採る時代に何というゲートボール文藝であることかと呆れたことがあったねえ。でも、賞に応募するだけ自信があるというのはたいしたもんだと尊敬の目でラスカルを見たのはほんとの話。わたくしにはそういう自信はないから。

写真は広尾でクリスマスかあと思ったので撮ったが、スーパーではもう正月の注連飾りを売っていた。俳人か!

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月30日 12:34)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top