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スレッドNo.88

ゆく夏の諏訪の紅白鯨幕

諏訪では高齢者のお葬式は紅白の鯨幕で、おにぎりなどが一杯出てにぎやかでこういう送り方は素敵だと思う。八十過ぎて亡くなると紅白だと聞いたと思う。ニューオリンズの葬儀も行きは哀しい葬送曲だが帰りはぶんちゃか明るいディキシーランド・ジャズとなる。虹色の鯨幕はないと思うが、確かアトランタのオリンピックの時、日本の男性選手入場がみな裏地が虹色のマントだったのでアメリカの友人が彼らはGayなのかと聞いてきたが、言われてみればサンフランシスコのポーク・ストリートとカルフォルニア・ストリートの交差点付近はBARの入口に虹のポールや垂れ幕が飾ってあったから、知らないで入ったことがあるが、「地獄の天使Hells Angels」(大型バイクに跨った暴力団)のような皮ジャンのむきむきマッチョばかりで「お呼びでない。こりゃまた失礼しましたあ」とあわてて出て来た。夜はあきらかにゲイと分かる女性が嬉々としてハイヒールで闊歩しているが、女性よりも綺麗なゲイたちもいて、タクシーでここは美人が多いなあと日本語で話していたら運ちゃんがGayと振り向いて言ったのでReally?オーマイガーッド! でも、わたくしは人種の坩堝のような猥雑な街は嫌いではない。物怖じしないので盗品を値切ったり美味しい店やジャズ・バーを教えてもらったり、まあサングラスしていると成田空港でも英語で話しかけられるから日本人ツーリストに見えないので道を聞かれたりするし、81歳のドラマーお婆ちゃんのように好奇心が強いせいかも。
「ウンチクを垂れるジャズマニア嫌い」ああ、それは最悪ですね(って、雑学の帝王と呼ばれてんのは猫さんだろうが)。ジャズ評論家の岩浪洋三さんが女性と見るやウンチを垂れるジャズ評論家で(タイポではありません)、プロだからうるさいのなんの。普通ジャズの店は窓ガラスがびりびり震えるような大音量でジャズを鳴らしているし、演奏中は会話禁止ですから店がBe Quiet!と注意するので、きっこさんの美貌のせいか、下北沢の「まさこ」が明るいジャズ喫茶だったこともあるでしょう。ジャズ・ファンはおおよそ暗めなので苦虫噛み潰したような顔でジャズを聴いてるし、明るいジャズ喫茶は苦手だし喫煙者が多いから禁煙の店には絶対に入らないし第一ウンチクは店主に嫌われます。鎌倉の「IZA」の山田マスターなどウンチクを垂れる客はグラスの水ぶっかけて「ここは俺の店だ。好き勝手言ってんじゃねえ。御代はいらねえからとっとと帰ってくれ」と顔がジェイムス・ギャグニー似のギャング顔だから客もびびって追い出される。阿佐ヶ谷の『スターダスト』の益田ママも女傑でした。「本物のジャズ・ファンかどうかは見ればわかる。でも猫髭が座る場所はそっちじゃなくてカウンタの中だ」と言ってました。今のわたくしのお客は二人の娘で、毎年膨大なジャズを聴き、コンピレーションCDを作って彼女たちの誕生日にプレゼントするのがわたくしのジャズ・バー「猫髭」の唯一の道楽で娘たちも楽しみにしている。ジャズの中に美空ひばりの「車屋さん」とかサザンの「東京シャッフル」や「愛の言霊 〜Spiritual Message〜」や椎名林檎の「天国へようこそ(英語ヴァージョン)」(TVドラマ『熱海の捜査官』挿入曲)などをこそっと入れるのも猫髭ジャズの味付けです♪

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