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スレッドNo.1659

春星は正座して見る金木星

日本一有名な精神病院で人生の大半を送って来た患者さんが退院して来るとわたくしが介護を担当することになる。どういうわけか初対面からわたくしになつくのである。というか先輩扱いするから同類だと思われるらしい。ある患者はのべつまくなしに駄洒落を言うので明るい変人なのだが、あるとき「星座はどうやって見るか」というお題を出して来て「見上げるんじゃないの」と言ったら「正座して見る」が落ちだったので思わず「座布団三枚!」と褒めたら会話を全部駄洒落で言わなければならない羽目になり、四六時中駄洒落ばかり考えていた。「春星は正座して見る」なるほど句である。今日は快晴だったので夕方確かに木星と金星が斜めに南西の空にかかっていた。月の出はまだだったので晩飯後20:30頃ベッドから正座して見たら上限の月に木星だけ見えて金星はいなくなっていたので、明日晴れていたらもう少し早い19:30頃見てみるとしよう。

>尽は二月五月九月に付くものでしょうか。

辞書には「三月尽」(弥生尽)と「九月尽」しか載っていませんので、春と秋を惜しむ心で、暑い夏と寒い冬を惜しむ心は無いということでしょう。高浜虚子の歳時記には一切「尽」は載っていません。富安風生も自分の歳時記で「尽とは終わりを意味するが、どの月でも使えると言うわけではない。新しがりやに特に警告したい」と言っています。ただ、季語は季節への挨拶ですから「二月」が他の月より短くて惜しむ気持があるのであれば「二月尽」も生きると思いますが、

  見切りつけサブスク止める二月かな

と「尽」の代わりに「かな」という一番大きな切字を用いることで一般の人にもわかる詠み方をするほうが「新しがりや」にならないですむと思いますよ。自分に誠実な言葉を使うことが自分らしい俳句を詠む足場になります。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年03月01日 01:54)

猫髭さんありがとうございます。尽については、月の最終日につく言葉のようにどの月にも使っているのを見たので、これで納得できました。

引用して返信編集・削除(未編集)

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