雀卓を囲む鯵鯖鯥五郎
皆さん、こんばんは!
>甘納豆囲はれ女の目借時 兎波
いいですねえ。「甘納豆」と言えば、すぐに坪内稔典の「甘納豆十二句」が思い浮かびます。
一月の甘納豆はやせてます
二月には甘納豆と坂下る
三月の甘納豆のうふふふふ
四月には死んだまねする甘納豆
五月来て困ってしまう甘納豆
甘納豆六月ごろにはごろついて
腰を病む甘納豆も七月も
八月の嘘と親しむ甘納豆
ほろほろと生きる九月の甘納豆
十月の男女はみんな甘納豆
河馬を呼ぶ十一月の甘納豆
十二月をどうするどうする甘納豆
しかし、兎波さんの句のほうが、あたしは好きです。一点だけ、上五から中七へ漢字が連なっていて息苦しく、「囲はれ女」がまるで監禁されているように感じてしまうので、ここは「甘なつたう」と表記して上五と中七の間に風を通し、金持ち親父からたっぷりと報酬を受け取り、悠々自適に暮らしているお妾さんをイメージさせましょう♪