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スレッドNo.256

餡ぱんを食うて夜長の嫁探し

あ、遅い晩飯食うてたら佳音さんが来てた。佳音さんの夜長につなぎます。

>秋の瀧後藤夜半に落ちにけり きっこ

後藤夜半の「滝の上に水現れて落ちにけり」と「夜半の秋」を掛けたきっこ句に繋げたのが、

  秋の蝉筑紫恋しと一頻り 句念庵

秋の蝉と言えば法師蝉。油蝉やみんみん蝉の頑丈で姦しい鳴き声の中に今日東京ではツクツクボウシと法師蝉の声が生まれ秋がいつの間にか生まれていることを知らせた。法師蝉の命名はその特徴的な鳴き声の聞きなしより取られたが、別名もつくつくぼふし、寒蝉、つくしこひし、つくつくし、くつくつぼふし、おしいつくと聞きなしがほとんどである。この「つくしこひし」を「筑紫恋し」と折り込んだのが筑紫育ちの句念庵さん。チクタクボーン盆で取られた座布団を一気に取り返し(笑)、Akinosemi Tukusikoisito Hitosikiriとi音とo音を繰り返して調べを整えるこれまた「句念庵にしか詠めない句念庵らしい句」で法師蝉を上五に置くと聞きなしがダブるので「秋の蝉」と置いた気配りといい句念庵さんの「身の丈」俳句と言えるでしょう。と、上げて置いて上には上が居る例句を挙げると(笑)、

  筑紫より三熊野戀し法師蝉 高橋睦郎

筑紫と熊野三山を股に掛けて広大に法師蝉を鳴かせている。こうなるとプロの技としか言いようが無いが、高橋睦郎は詩人で小説や戯曲や俳句もこなす天才だからここまで遊べるのだろうが、わたくしは句念庵さんの素朴なお国自慢の句の方が好きです。まあ、別名季語を漢字変換したベタな句ではありますし、筑紫生まれの人はこの季節「筑紫恋し」と類想類句を詠んでる確率も高いとは思いますが。(*^▽^*)ゞ。

それから「鑑賞のお部屋」を20件アップしました。もう書痙でマウスが重くてなかなか押せない。とほほ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月19日 01:55)

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