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スレッドNo.407

貴金属だけの裸体や月の海

皆さん、こんばんは。

>国境まで広がれる大刈田 杜人

ついつい「こっきょう」と読んでしまい、一瞬「なんだこの字足らずは!」と思ってから「ああ『くにざかい』と読むのね」と気づいたのは、あたしだけではないはずです(笑)
とても純粋な視点で詠まれていますが、「国境まで広がれる」と言う表現で、その「刈田」が大きいことは十分に分かりますから、この「大刈田」の「大」は蛇足です。
ここは「国境まで広がれる刈田かな」とフラットな感覚でサラッと読み流し、杜人さんの感動は「かな」という切れ字に委ねましょう。


>胡桃割る長馬跳びに飽いた子と 佳音

現代のようにポータブルゲームなどなかった昭和の時代は、みんないろいろな遊びをしましたよね。
「長馬跳び」は男の子たちの遊び、危険だという理由で大人たちから禁止されてしまいました。
あたしたち女子は「ゴム跳び」がメインでしたが、あたしは男の子たちと「手つなぎ鬼」や「泥警」、「缶蹴り」や「三角ベース」で遊んでいました。


>犬抱っこして秋雨を戻る人 句念庵

句念庵さんは歴史的仮名遣いを選択しているのですから、「抱っこ」ではなく「抱つこ」ですね。
投稿ボタンを押す前に、最低でも表記のチェックを心掛けてくださいね。
それから「戻る人」と他人事にしてしまった点がもったいないです。
せっかく句念庵さんの感性から生まれた素晴らしい抒情なのですから、ここは「犬抱つこして秋雨を戻りけり」と詠み切って欲しかったです。


>桃剥いて夜がしづかに割れてゆく ラスカル

ブラボー!さすがはラスカルさんです!
「桃剥きて」と形式ばらず、「桃剥けば」と理を優先せず、極めて普通に「桃剥いて」と自身の「こなれた言葉」で詠んだこと、「夜の」とせず「夜が」と方向性を貫いたことで、上五の「て」の生み出す微妙な切れが、中七から下五への浮遊感を際立たせ、「秋の夜」という掴みどころのない世界観へのメタファーとして立派に確立しています。
何よりも「割れてゆく」が秀逸すぎます。
久しぶりに人の句にシビレました♪

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