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スレッドNo.818

君だけの愛の呪文をNovember

遅ればせながら図書館でラスカルの「福耳」七句を「俳句」11月号で拝読。既視感のある俳句が多かったので記憶を辿ると、二句目のタイトルになった「福耳」はこの青空掲示板の7月28日の前句「耳鳴りの押し寄せて来るかき氷 猫髭」に「耳」で継いだ句。四句目の「桃剥いて」もここで9月4日に「くるみ割る人形の歯は百年もつ ハジメ2018」に「割」で継いだ句。六句目の「朝礼台」の句は8月15日のB列車掲示板で前句「台風はいづこにゆきし秋夕焼 猫髭」の「台」に継いだ句。七句目の「棒磁石」の句は8月13日のうつくC掲示板で前句「磁石より砂鉄垂れゆく敗戦日 きっこ」の「磁石」を継いだ「棒磁石のNは空色秋立ちぬ」を推敲した句、と七句中四句がハイヒールの俳句deしりとりから生まれている。しかも季語を繋ぐのではなく、その中の字を継いで別の発想に飛ばすラスカルの多様性はラスカル独自の世界を展開する方法論になっている。これはきっこさんが言った季語以外の言葉で別の世界へ発想を飛ばす詠み方で世界を広げるという繋ぎ方になり、言うは易し行うは難しで、好奇心をミラーボールのようにいつもきらきら輝かせている感性がないと難しい。しかもラスカルは自分の掲示板やネット仲間の掲示板に毎日欠かさず(風邪引くと休むが)多作多捨を実践しているので、日々、芭蕉の「物の見えたるひかりいまだきえざる中にいひとむべし」 (『三冊子』)の鍛錬句会として楽しんでいるところが一番凄い。句会は苦界だったわたくしには嬉々として俳句に遊ぶラスカルはハロウィンの小悪魔である。

こういった鍛錬句会はインターネットの普及でネット句会やチャット句会で日本中世界中でつながるレベルになっており、子規は飛脚を遣って俳句回しをやっていたというが、ファックスからネットへと時代は変わり、二十年前のインターネット句会の俳句は既発表句か未発表句かといった議論も懐かしいが、確かインターネット句会の句は既発表句扱いになるがしりとり俳句のような鍛錬会の句は未発表扱いという裁きだったと記憶する。昔は師といえば親も同じで超結社句会に参加するなど御法度だった時代もあり、ばれると破門といった結社も知っているが、多種多様を認める時代の潮流は古い暖簾を守るも良し新しい俳句にチャレンジするも良しという勝手御免の世界だろう。大事なのは人生と同じように俳句を楽しめるかどうかで、楽しめなければそれはむなしい俳句である。ラスカルは自分が好きなのだろう。それは「ジコチュウ」の世界だがそれが利己的にはならずに自分が楽しいことを他の人にも楽しんでもらいたいという余りにも無邪気な「子どものジコチュウ」の世界なので、もうそういう世界は許されない者から見ると、ついユーミンの「守ってあげたい」が脳内を流れてしまう。ラスカル・ワールドへようこそ。(*^▽^*)ゞ。

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引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月01日 13:54)

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