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スレッドNo.935

山眠る底に農園どんこ干す

>昨夜わが野うさぎ農園の白菜、自家製茸のどんこを使って広東料理の偏鍋作ってみました。

あ、これはほんとに美味しそう。三大旨味のグアニル酸は干し椎茸に豊富に含まれるので豚バラ薄切りのイノシン酸とグルタミン酸が多い白菜に加えて、これに胡麻油の香ばしさが食欲をそそり、昔は貴重で高価な「塩」を御馳走として振舞うというので偏ったという意味の偏鍋と呼ばれたそうで、ほとんど旨味だけの鍋なので一度食べるとリピーターになるのでしょう。しかも材料が野うさぎ農園の自家製とくればおそらく潮州のオリジナルに一番近いシンプルだけど深い味わいなのでしょうね。オリジナルは鶏肉も使うのですが、わたくしはくどくなるので削っています。足して足して味を濃くしてゆく足し算の西洋料理と違って、和食は引き算の料理ですから、引いて引いて素材の旨味が和するぎりぎりのところまで引きますから、偏鍋(ピェンロー)も広東料理ですが、ベジタリアンのひとにもイノシン酸に代わる旨味の魚を見つければ、「グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の三大旨味の相乗効果」の新しい和食の偏鍋が生まれるかもしれません。

なぜわたくしのスマホと杜人さんのスマホの圧倒的な描写力の違いはなんなんだろうと行きつけのオジサンしか来ない音楽の無い喫茶店で常連のお客に聞いたら、彼は二台持っていて、アイホンの話をしていたので、アイホンとスマホの違いってなに?と聞いたらアイフォーン【iPhone】は米国アップル社が開発したスマートホンのシリーズ名だそうな。電話嫌いでど近眼のわたくしは仕事以外で束縛されるのが死ぬほど嫌いだから「便利」という言葉はわたくしのプライベート辞書にはないので、わたくしのスマホには電話とメールとリセットの三つのボタンしかない老人用簡単スマホなので、オマケのカメラ機能もお客の新しい保険証の写真を撮ってくれとケアマネに頼まれたときとソトメシの昼飯を撮るくらいでカメラは七八台あるのでスマホの画像などメモ代わりにしか頭になかったが、杜人さんのスマホの画像の焦点と描写力は尋常を逸していたので聞くと、ブルーインパルスの動画を【iPhone】で見せてくれたが腰を抜かした。ジェット機の速度に自動標準の追跡機能が付いているのだろう、地上ばかりでなくぐんぐん上がるブルーインパルスがカラーリングの煙を吐きながら急上昇してゆく姿が画面で一緒に画面をはみ出すことなくきっちり一緒に青空に舞い上がって追いかけているではないか。裏側には三つレンズが付いていて、近距離・中距離・遠距離用だそうで、レンズをいちいち替えなくていいそうで、何と背景もぼけ味を出すこともメニュー選択で可能で絞りとレンズでぼけ味や被写界深度でパンフォーカス(画面の中の前景から後景まで全部に焦点を合わせること)も可能で、『市民ケーン』でオーソン・ウェルズが実現した撮影技法で、これがゆえに『市民ケーン』は小津安二郎の『東京物語』に抜かれるまで世界一の映画として不動の地位にいたのに、掌に載る【iPhone】でパンフォーカス可能な時代が来ていたとは・・・おったまげた。これじゃあ、一眼レフを何台も抱えてレンズも風景用、ポートレート用、接写用と三本は持ち歩いた苦労は、プロ用の商業写真以外の日常のスナップ写真どころかYoutubeの配信用の写真、動画は【iPhone】で事足りるというわけだ。現に昨夜近所の観泉寺の夜の冬紅葉のライトアップと子どもたちの生花と琴の合奏の琴のライブ配信は携帯で撮って流しているではないか。添付写真がそうである。落語の「突撃!ヨネスケちゃんねる」でヨネスケ師匠が携帯で楽屋裏を撮影していたが、まさしく高価だが高機能のスマホはカメラだけでなく動画用映写機器もちょっとした動画ならスマホで十分という時代になっていることだ。猫髭さんも老人用馬鹿チョンスマホじゃなくて高機能スマホに替えたらとマスターに言われたが、うーむ、ユージン・スミスに憧れてミノルタSRT101で白黒現像の世界に入れあげていた時代はずっしりと重く深い。撮る対象に対してカメラやレンズを換えてフィルムをコダックかアグファか富士フィルムか選んで印画紙や焼き方を工夫して撮る時間や場所を選んで撮った写真の数々は「便利」では替えられない一期一会の眼差しの交換があったのである。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年11月20日 14:24)

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