あきらめるか、そうでないか
OJACの練習はまずストレッチから。脚の筋をじっくり伸ばすストレッチメニューを3〜4種類します。3〜6年の男女がみんな一緒に。
「伸脚して・・伸ばした脚のつま先をつかめる?」
これはみんな楽勝。余裕の顔。
「じゃあレベルを上げるよ。遠い方の手でつかめる?」
これで数人が急に険しい表情に。指先はつま先に届きません。ここで分かれます。あきらめる子と粘る子に。
「あきらめないで、1ミリでも近づけてごらん」
ここで分かれます。黙ってやり続ける選手と、「ムリ」と言ってあきらめる選手に。
この言葉が出るのを実は待っていました。
「目標をもったスポーツ選手が『無理』という言葉を使うものではないよ。」
ボカンとしています。
「『無理』じゃなくて、『今はできないけど1か月後にはきっとできる』と言うんだ。そう言って粘れば、本当にできるようになるかもしれない。」
ここでうなずいてくれる子が多い。OJACの練習に来る子どもたちは、目を見て話を聞いてうなずきで応えてくれる。
少し助け舟を出す。
「少しヒザを曲げてもいいから両手でつま先をタッチしてごらん」
脚のストレッチは、少しヒザを曲げても効果がある。腰痛防止にはむしろその方がよいそうです。