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スレッドNo.120

言葉の副作用

 小学生に陸上競技の指導をする。
 どんな言葉を使えば子どもの心に届くか、いつも悩みます。

 言えば言うほど選手の動きが悪くなる言葉もたくさんあります。
 緊張して走っている子に「リキむな!」と叫べばさらにリキみますし、「リラックスしろ!」と怒鳴ればギクシャクしたフォームになります。

 「下を見るな」と言えば上を見上げてしまいますし、それを直そうとして「アゴを引け」と言えば子どもはアゴを(引くのではなく)下げてしまいます。

 ピッチを上げる、つまり速く脚を回転させようと助言すれば、とたんに腰が下がってしまう(初めて練習する小学生は、不思議なことに必ずそうなります)。

 風邪薬を飲んだら風邪症状は軽くなったが胃が重くなった。薬にはそんな副作用が起こることがあります。
 狙った効果とは違うのが副作用。

 スポーツを指導する言葉にも副作用があるようです。

 小学生は、コーチに言われたその部分(アゴとか脚とか)だけをなんとか修正しようとするので、別の部分の動きにひずみが生まれてしまうのだと思います。

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