副作用はまだある
これまでに幾度か書いてきました。
小学生に陸上競技の動きを指導する言葉がもたらす『反作用』や『副作用』・・小学生に「リキむな」と言えば動きはぎこちなくなり、「ひざを上げて」と言えば重心が下がってしまう・・のことを。
まだまだあります。(これまでに書いたことのない新作です)
短距離走で、身体の前に着地するとブレーキがかかってしまうので「身体の真下に着地して」と言うと、(自分がどこに着地しているか見るために)首が下に向いてしまいます。
「ストライド(一歩の幅)を伸ばして」と言ったら、後ろ脚が身体の後方に流れてしまう。
「ハードルの遠くから跳んで、できるだけ近くに着地して」などと言おうものなら、(脚を引っ掛けるのじゃないか)と不安になり、たちまち1台も跳べなくなることはまちがいありません。
(ハードルの遠くから跳んで近くに着地する、というのは、ハードルを何年も練習してきた選手がやがてたどり着く境地であって、いきなり小学生に言うとコワがらせるだけです)
でもフォームの欠点は、指導者が指摘しないと小学生はなかなか自分では気づけない。 もちろん私達も指摘しています。
『副作用』ができるだけ小さくなるような言い方を考えながら。