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スレッドNo.36

考えることの楽しさ・面白さ(その1)

 書店で「笑わない数学者」を何気なく手に取ったのが10年前。それは、私の人生の中で、最も輝かしい出会いの一つとなった・・・森先生との。期せずして先生が「読書の価値」で述べている、本の選び方の最重要ポイントを(偶然ではあるが)地で行ったわけでもある。それから今日まで、読書を通しての森先生との対話は、文字通り私にとっての至福(FUKU)の時間であった・・・なのでハンドルネームはfuku(笑)

 森先生が、膨大な著書の中で、私たちに繰り返し繰り返し強く勧めていることは、「考えろ」ということであろう。そして、その著書(小説・新書・ブログともに)の中で「どうしたらより深く、より抽象的に、より楽しく、より面白く考えられるのか」というヒントや示唆が、私にとっては綺羅星のようにひしめいていたのである。
 例えば、「人類史上最大のトリックは何か?」、犀川助教授、内心で答えて曰く「神がいると信じさせたことだ」。私は10年前の初対面で、「笑わない数学者」中の、このくだりに、とにかく「痺れて」しまった。サンタクロースがいると信じている小学生を笑って見ている大人と同様に、神や仏がいると思っている大人をカモネギと笑っている人間が実はけっこういるのである。私が考えるに、これを抽象すれば、「世の中で、科学的に証明されていないのに多くの人に浸透している物事は、トリック(巧妙な仕掛け)の可能性が高い(つまり、それを信じていない人間や、俯瞰している人間が、大儲けできるということ)」となる。この具体例を、時間をかけていくつもいくつも考えてみたが、ものすごく楽しく面白かった・・・ただ、具体的な方向に行きすぎるのは森先生に叱られてしまうけれど(笑)。

 まあ、卑近な例で、私が考えた具体例を一つ上げるとすれば「男女平等」があるだろう(男女平等が間違っている、と言っている訳ではないので、念のため)。科学的に見れば、男女では特徴がものすごく違う。肉体的にも脳機能的にも得手不得手が明らかに明白である。人間は何十万年も、男は外で獲物や他民族と戦い、女は子供を育て集団を調和させる生き方をしてきたので、それに向いている進化(遺伝)をしてきたことは自明であろう。例えば、子育てで私が赤ん坊なら、筋肉質な身体に抱っこされて低音質で子守唄を歌われるのと、柔らかな身体に抱っこされて高音質で歌われるのでは、心地良さや安心感が格段に違うと想像できる。一日中ほぼ無言で狩猟や戦に従事していた男達と、子育てや集団の調和で一日中会話が必須だった女達では、口喧嘩で対峙すれば女性が99%圧倒的勝利を収めるのは確実である(笑)。逆に「利益を上げる=本気の競争・闘い」において発生し続ける(太古ならば生き死にに直結する)強烈な摩擦と負荷に対する耐性は、明らかに男に分があるだろう。だから、女平等が厳格化されればされるほど、女性の生命的な危機は上昇するように見受けられる・・・(森先生式に言えば、これはあくまでも観察された結果である・・・直近の女性の「〇殺」数の倍増や、初の女性平均寿命の減少、等による)。配送・引っ越し業等での過酷な肉体的負荷の平等、ノルマ・責任量の平等。それによる、肉体的な疲労&容赦ない本気の𠮟責や罵倒による精神的な疲労。男は、女に比べて、何十万年もの遺伝的傾向で過酷劣悪環境に慣れているということ(ただ、そのせいで男の平均寿命はかなり短いのは明白)。ただし、男女とも、仕事からのストレスを劇的に軽減する鉄板の方法が実はある。「やりがいのある仕事という幻想」を熟読すること(笑)。私は、この書を実は3冊持っている(私の頭脳では、1回では内容が深く理解できないし、線を引いたり書き込みをしながら読むので、複数回読むことで、自分の感じ方や考え方の変化も楽しめるから)。そうやって、何度も繰り返し読んでより楽しんでいる自分のことを顧みると、本を1回読むだけでほとんど記憶が薄れず(全てを映像で記憶している)読んだ本はすぐに捨ててしまうという森先生は、まさに空前絶後の天才であることは自明である(さらに言えば、凡人である私は「オメガ城の惨劇」は、2回目がさらに強烈に楽しめた、というかコアな森先生ファンはどうしてもオメガは2回目読まずにはいられないのではないか・・・笑)。余談ではあるが、女性の生命的危機率上昇を前述したが、少しでも「〇殺」を考えたことがある人は、ぜひ「追懐のコヨーテ」を一読することを勧める(逃げることについての頁)。「〇殺」を回避できる、劇的な効果を得られる可能性が非常に高いはずである。   (その2に続く)

(文字数規定2,000字、大幅超過のため、考えることの楽しさ面白さ・その2に続く) 

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