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スレッドNo.376

ストリンガーについて

先日クリームのカリフォルニアンを購入させて頂きました。
そのボードのストリンガーが「1インチバルサスティックストリンガー」というものでした。
カリフォルニアンの9’2ftが欲しかったので正直ストリンガーは変わってるんだなーくらいしか思っていなかったのですが、乗ってもわからないので、教えいただければと思い投稿しました。
2本の1インチストリンガーが逆Vに入っている意図、役割を教えてください。
また普通のストリンガーとの違いを教えていただけたらと思います。
よろしくお願いします。

投稿日:2020年 8月26日(水)14時01分46秒

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このたびはお問い合わせいただきましてまことにありがとうございます。また先日はボードをご購入いただきましてまことにありがとうございます。


ストリンガーにつきましてご説明させていただきます。


まずバルサを使用している理由につきましてご説明させていただきます。

バルサは現在、伐採が規制されているために非常に高価でレアなものとなります。

元々サーフボードはすべてバルサで作られていた時代もあるわけですが、木材の中では軽く柔軟なためその後もストリンガーに多く使われていました。

高反発を求めるショートボードの時代になりほとんど使われることはなくなりましたが、ロビンキーガルはサーフボードの歴史的背景についてこだわりと理解を持っているため、また日本国内ではほとんど作られていないため、最近は差別化のためもありバルサを多用しています。

特徴としましては浮力、軽さ、柔軟性があるため、ボードが波の上を進む時、ノーズロッカー部分で波の抵抗によりボードを押し上げる効果があります。ライディング時にノーズがせりあがるような効果があるためにノーズライディングに適しています。


次にウェッジストリンガーについてご説明させていただきます。


ウェッジストリンガーは細くなればなるほど、ボードはしなりやすくなります。それによってノーズはよりせり上がり、ノーズライディングに適しているボードとなります。


最後に、斜めに配置されたストリンガーですが、これはもともとデューイウェーバーの「プロフェッショナル」という1960年代から続くウェーバーの最高級モデルに使用されていたフォームのデザインに由来しています。


当時、サーフボードの素材であるフォームブランクスは粗悪であったために何年か経過するとボードによじれが生じるものが多々ありました。


それを防ぐために素材の段階で両サイドを斜めにカットし、入れ替えてボンドで貼り付けていました。


そのボンドのラインが「グルーライン」と呼ばれるもので、ストリンガーを増やすことなく(ボードを重く、硬くすることなく)ボードにラインがデザインされました。


ロビンキーガルは、その名作と呼ばれるボードの歴史に敬意を払い、オマージュとしてバルサを斜めに配置しました。それがバルサスティックと呼ばれるものです。


ロビンキーガルのサーフボードに関する知識と傾倒が生み出した、彼独自のデザインですので、どうぞそれらを踏まえてお楽しみください。


その他、ご質問などございましたら何でもお気軽にお問合せください。

なにとぞよろしくお願いいたします。

シーコング藤沢店
田中

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