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スレッドNo.393

ロングボードのサイズについて

こんにちは、質問がありまして投稿させて頂きました。
50歳男、身長169センチ体重59キロ、サーフィン歴は10年ぐらい、最初は7ftのファンボードで始め、途中ブランクも何年かありますが2年ほど前に知人にAIPAというブランドの10ftロングを貰ってロングに転向しました。
幅は23インチ、厚さは3 1/16と表記されています、少しスクエアテールでロッカーも少しある方では無いかと思います。それに乗ってからテイクオフの回数が増えそれまでよりもたくさん波に乗る事が出来てサーフィンを楽しむことが出来るようになりました。横には行けて少しスピードを調整する事が出来るようになって来ましたが、でもアップスまでは出来ません。そんな時に上級者の友人にアップスが出来るようになりたいがどうすれば良いかと尋ねたところ、10ftは長すぎる、もっと短かく取り回ししやすいボードにした方が良い、10ftというとハワイの体のでかい人が乗るようなボードだ、と言われ、中古で9ft 幅22 1/4 厚さ3インチ ラウンドテール ロッカーはあまり無いボードを購入しました。重量は測っていませんが前のよりだいぶ軽いと思います。
テイクオフが出来た時は確かにターンなどは前より動きやすいのですがパドリングが安定せずテイクオフの回数がグンと減ってしまいました。
乗れそうな波にも乗れないことが多く不完全燃焼で帰ってくることがよくあります。
また前の10ftのボードに戻そうかと思っているのですがこのボードだと私には大き過ぎるのでしょうか、アップスが出来るようになりたいと思うのですが難しいでしょうか。
こちらのサイトを拝見してスタイリストやファットキャットにも非常に惹かれています、そのようなボードにした方が良いでしょうか。
アドバイス頂けましたら幸いです、よろしくお願いいたします。

投稿日:2020年12月 7日(月)22時16分16秒

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ピッグペン

現在のハイパフォーマンスピッグの生みの親、デーンピーターソンによる


かたやまだ様


このたびはお問い合わせいただきましてまことにありがとうございます。

ご質問いただきました件につきましてご説明させていただきます。



まずロングボードには大きく分けて2つのタイプがございます。

一つはサイドフィンが付いたロングボード、もう一つはシングルフィンロングボードです。

これらはまったく違うコンセプトで作られたものですが、多くの方はそれらを同じものとして考えるために、不満を持ったりギャップを感じたりします。



サイドフィン付きのボードは、ロッカーが強めでテールが絞られていて、レールはボキシーかダウンレールでエッジがが施されています。そのためにボード自体の推進力が乏しいので、アップスによってボードを加速させます。

そしてレールのエッジとサイドフィンをいかして波の縦方向にボードを動かします。つまりショートボードと同じ動きです。



対してシングルフィンロングボードは、ロッカーが抑えられ、重量があり、レールはエッジがなく丸みを帯びています。(※エッジのあるシングルフィンは上記のサイドフィン付きのボードと同じです)

そのためにレールをしごいてアップスすることはできず、レールを波に食い込ませたり、前後のバランスによってボードを加速します。この動作をトリムと言います。

レールにエッジがないため波の縦方向にはボードを動かすことができないので、どちらかというと波に対して水平方向にカットバックしたり、ウォーキング、ノーズライディングなどを楽しみます。(決して動かないことはないということは、弊社の動画サイトをご覧いただければご理解いただけると思いますが、同時に彼らが一切アップスをしないこともご覧いただけます。https://vimeo.com/user9612530



どちらがいいというよりも、どちらのスタイルが好きかということが選択の理由になりますが、前述のように、多くの方はこれらを混同しているため、本当はアップスしたいのにシングルフィンを買って「ボードが動かない」と言ったり、サイドフィン付きのボードを買って「テイクオフが遅い、ノーズライディングができない」と言ったりします。


つまり、ボードの性能が悪いのではなく、選択が間違っているのです。



かたやまだ様の場合、「アップス」が最大の目的と思われますので、エッジの付いたサイドフィン付きのボード(サイドフィンがなくても)を選択されたほうがいいと思います。


テイクオフの速さを求めるのであれば、ボードは長くしたほうがいいと思いますが、そうすれば回転性が悪くなります。

このように、サイドフィン付きのボードは、「ロングボードだけど動かしたい」と「ロングボードだから楽に乗りたい」という矛盾にぶつかります。


不完全燃焼になるのは、これが理由です。


ロングボードに乗りたい(または楽だからロングボードを選ぶ)にもかかわらず、ショートボードのようにボードを動かしたいということは矛盾しています。


テイクオフとアップスのどちらかをすっぱり諦めるか、ご自分の好きなスタイルを貫いて買ったボードの性格(この場合、浮力やテイクオフの性能は落ちるが、アップスができる)を理解し、それ以上のことは求めないということでなければ、不完全燃焼は解決されないと思います。


アメ車のトラックに乗っているのにスポーツカーと競おうとしたり、スポーツカーに乗っているのに静かな乗り心地を求めたりするのと同じように考えていただければいいと思います。



と、生意気なことをたくさん書いてしまいましたが、私の経験上、サーフィン歴の長い男性は「サーフィンは(どんなボードに乗ってもすべて同じように)アップスして動かすもの」という思いが染みついているので、なかなかご自分のスタイルを変えることは難しいと思います。


もしシーコング各店のお近くにお住まいであれば、ぜひファットキャット、スタイリストをお試しいただきたいところです。



ぜひ、最高のボードを手に入れられるように願っております。


その他、ご質問などございましたら何でもお気軽にご連絡ください。


なにとぞよろしくお願いいたします。


シーコング藤沢店
田中

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