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スレッドNo.125

論語でジャーナル’25

4,子(し)、四(し)を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。

 孔子には4つのものがなかった。第一に主観的な恣意(しい)。第二には無理押し。第三に固執。第四には自己のみへの執着。

※浩→「教訓」などで、東洋は「否定形」、西洋は「肯定形」が多いようです。例えば、「己の欲せざるところを人ほどこすことなかれ」という孔子の言葉は否定形で、「自分がしてほしいように他の人にせよ」という『新約聖書』のイエスの言葉で“黄金律”と呼ばれているものは、肯定形です。今日の論語の言葉もすべて「~がないように」という「否定形」です。これらを全部ひっくり返して肯定形にすると、そのままアドラー心理学になりそうです。朱子によると、「ここの4項目は、相関連して起こる」とあります。恣意(私意)は無理押しを、無理押しは固執を、固執は利己主義を生むと。
 「私意」を野田先生だと“わたくしごころ”と名づけられます。私利私欲に走ることです。これをなくして、“おおやけごころ”を持つということになります。「無理押ししない」のは「権力闘争しない」です。「固執しない」は「頑固でなく柔軟」ということ。「自己への執着」はそのまま「自己執着」ですから、これをひっくり返すと「共同体感覚」になります。
 野田俊作先生は「勇気づけの歌」と「基本前提の歌」の他に、「共同体感覚の歌」を創られました。これは長編です。世界史、宗教史から始まって、ゲゼルシャフトでなくてゲマインシャフト的な社会を構築して、協力的な暮らしができるように導かれています。その冒頭に、

 人はひとりで生きてゆけなくて
 社会を作って互いに助けあう
 動物の群と社会が違うのは
 得られたものを分かちあうところ

 昔のオイルショックのとき、店頭からトイレットペーパーが消えました。最近の新型コロナウイルス感染時には、マスクが店頭から消えました。こういうときに醜い自己執着の争いが生じます。日本はお行儀の良い国のはずなのに。“動物の群れと社会が違うのは、得られたものを分かちあうこと”。そうそう、「奪い合えば足りなくなるが、分け合えば余る」と言われました。すごく納得します。

 夏目漱石の「草枕」の冒頭を思い出しました。「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい」。

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