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スレッドNo.136

論語でジャーナル’25

15,子曰く、吾(われ)衛より魯に反(かえ)り、然るのちに楽(がく)正しく、雅頌(がしょう)おのおのその所を得たり。

 先生が言われた。「自分が衛から魯に帰国した以後、音楽の調子が整い、雅・頌それぞれあるべき位置に落ち着いた。

※浩→13年にわたる失意の遊歴の最後の場所であった衛の国から、孔子は故国・魯に帰り着きました。時に孔子68歳で、以後73歳の死に至るまでずっと魯にいて、もろもろの古典文化の整理に従事しました。そのうち音楽が重要な部分でした。
 『詩経』は、周王朝の饗宴に演奏される楽曲「雅」と、宗廟で祖神を祭るときの「頌」と、諸国の民謡「風」の三部から成る。孔子の時代には、『詩経』は読む本ではなく、音楽の伴奏に合わせて歌う歌曲集でした。孔子は、諸国に滞在して、そこでの演奏を実地に見聞して、楽曲の分類配列、特に演奏する際の楽曲の調子に非常な異同・混乱のあることを知りました。その経験をもとにして、分類の混乱を整理して、妥当な分類に落ち着けた、ということです。
 祭祀に演奏する楽曲といえば、日本では「雅楽」を想起します。今は一般には、結婚式状で演奏される「越天楽(えてんらく)」くらいしか知られていないようです。中学か高校の音楽の授業で教科書には載っていて、私も歌った覚えがあります。記憶は怪しいですが、「くーもにそびゆる たかちほのー」だったか、母ならきちんと覚えていて、たずねたらすぐ教えてもらえたはずです。そうそう、福岡の民謡「黒田節」のルーツだそうで、そういえば、「さーけーはー のめーのめー」と似ています。雅楽楽器の演奏者としては、東儀秀樹さんがあまりにも有名です。大河ドラマ「篤姫」では天皇役を演じられました。
 日本では皇室がしっかり雅楽の伝統を継承していますが、本家の中国ではとっくの昔に廃れてしまっている、と野田先生から聞いたことがあります。日本は、一度外国から取り入れた文化をとても大切にして、ずっと維持継承していく国なんだそうです。しかも、日本の風土に合うようにアレンジされて、もはや日本産と言ってもいいように整備されます。外来文化をこういうふうに貴びアレンジして日本文化に同化していくワザはすごいです。
 今は、政教分離で、国家としての祭礼は行われませんが、皇室の伝統は途切れることなく継承されていますから、雅楽は今後も廃れることなくこの国に存続するでしょう。民間伝承として、各種の祭礼が行われます。祇園祭や高山祭とかでは、豪華な山車(だし)が出て、お囃子(はやし)という音楽が演奏されながらの行列が街路を賑わします。祇園祭は、平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとする、八坂神社の祭礼です。「新コロナウィルス」退散に効果があったのかどうか、神様も忙しいから、人間の願いをすべて聞き届けるわけにもいかないかもしれません。あったと信じます。今は熊野被害が多発していて、大変です。人間の智慧でなんとかしないといけませんが、熊も山に食料がなくなって、人里に出てくるしか生き残れないのでしょうから、どうしたものでしょうか、困ります。まさかアメリカのように市民に銃を持たせることもできないし。熊のイヤがる音楽とかないでしょうか?

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