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スレッドNo.230

論語でジャーナル’26

2,仲弓(ちゅうきゅう)、季氏の宰と為(な)りて、政を問う。子曰く、有司(ゆうし)を先にし、小過(しょうか)を赦し、賢才を挙げよ。曰く、焉(いずく)にか賢才を知りてこれを挙げん。曰く、爾(なんじ)の知れるところを挙げよ。爾の知らざるところは、人それ諸(これ)を舎(す)てんや。

 仲弓が季氏の家宰(奉行)になったので、孔子に政治について質問した。先生が言われた。「部下の役人たちを適材適所に配置することをまっ先にし、過去の小さなあやまちを赦し、優れた才能のある人物を抜擢しなさい」。仲弓がさらにたずねた。「どのようにして優れた才能のある人物を見つけ出し、抜擢したらいいでしょうか」。先生は言われた。「君が知っている優れた人物を抜擢しなさい。君の知らない優れた人物がいたとすれば、他の人々がそれを放っておくはずはない」。

※浩→魯の家老・季氏の領地の奉行となった仲弓が、政治の要諦を問うています。それに対して、自分の知っている範囲でよいから優秀な人材を集めるように勧めています。子路へのアドバイスと比べて、孔子の仲弓への絶大な信頼がうかがえます。資料を探すと、次のような解説がありました。
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 孔子が両手放しで褒めちぎった人物と言えば顔回が有名ですが、仲弓も負けていません。仲弓は出自があまり良くありませんでしたが、そのことについて孔子は「まだら牛の子でも、赤い毛並みが揃っていてさらに角まで生えていたら、山や川の神々もこぞってその牛を求めるだろう」と言って仲弓を励ましました。(『論語』雍也篇)
 仲弓の人格が大変優れているため、たとえその出自が悪くても必ず見出されて大抜擢されるはずだと孔子は信じていたのです。実際に仲弓は魯の大夫・季氏に抜擢されます。仲弓は孔子の教えを守って、政治では自分に厳しく人に寛大であろうとし、徳によって人々を治めようと努めました。
 ここでの孔子の教えのとおりにしています。猪突猛進の子路には、それを戒める助言をしていますが、仲弓には、全面的に自分の判断にもとづいて実行すればいいと言っています。信頼するということは、「任せる」ということです。世の中には「あなたに任せます」と言いながら、結局手出し口出しをする人がいます。これでは信頼しているとは言えません。
 「良い人間関係」の4つの柱というのが、アドラー心理学にあります。お馴染みの、「相互尊敬」「相互信頼」「協力」「目標の一致」です。ここでの「相互」は、「まず自分(こちら)から」という意味です。現実には、自分は相手を尊敬も信頼もしないで、相手には尊敬・信頼してもらいたがる人が多いようです。自戒します!

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