論語でジャーナル’26
10,子曰く、苟(いや)しくも我を用うる者有らば、期月(きげつ)のみにして可なり。三年にして成る有らん。
先生が言われた。「もし私を(為政者として)採用してくれる君主がいれば、一年間で政治の実績を出すことができる。もう少し言えば、三年の時間を貰えれば十分な成果を出せるだろう」。
※浩→為政者としての自信を語っています。孔子が衛にいたとき、老年の霊公が政治を怠り、孔子の言葉に耳を傾けようとしないので、嘆息してこの言葉を発したとされます。以上は、吉川幸次郎先生の解説です。
一年で実績を出し、三年あれば完全ものを実現できるとは、すごい自信だと思えます。ところで私の相棒・K先生は、2017年にT工業高校に転勤されて、はじめは「能ある鷹は爪を隠す」で、管理職以外には、自分がアドラー心理学の認定カウンセラーであることを伏せて、とにかく初年度は大人しくしているつもりでした。それでも、キリを袋に隠しても先が飛び出すように、その才能が徐々に職員の間に知れて、いつの間にかいろいろな先生から相談を受けるようになっていました。相談室長は他の先生がなさっていましたが、着々と準備を進められて、2018年の1月には、私を「職員研修会」の講師として招かれました。「T工業高校相談室講座」のスタートです。私の講演活動は、これまでは、教師他にも保護者や地域の人など広く参加いただける形態でした。これからは、この学校の先生方限定の会になりました。それでも、すでに、二度も倉工講座時代の参加者が遠路津山までおいでくださり、先生方に混じって学ばれました。アドラー心理学を学び実践される先生が徐々に増えていくにつれて、学校の雰囲気変わっていきました。生徒さんたちも先生方もとても穏やかに過ごされているようです。私はスクールカウンセラーとしてお勤めしましたが、個人カウンセリングの予約は次第になくなるほどでした。別に「お茶を引いている」わけではなくて、職員向けの「講義」が毎回あって、ここで、先生方がアドラー心理学を学ばれ実践されることと、個人相談が少なくなってきていることで、担任の先生方が、ご自分で対処できるようになってきたからだと思います。2023年度でK先生が岡山工業高校へ戻られて、T工業高校の講座は終了しましたが、今度は岡工でまた一般に開かれた講座を開催できました。T工業高校の先生も参加してくださいます。かつての岡山や倉敷の一部のお客様も戻ってきてくださいました。すでにまる2年開催できて、今月から3年目に入ります。元祖アドラー博士も、故・野田俊作先生も、晩年はカウンセリングよりも「講演」活動がメインになっていました。私はあの方々の足下にも及びませんが、ささやかながらも後継者の育成に全力を尽くす時期になったようです。寂しさと誇らしさがミックスです。