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スレッドNo.67

裏第十三話 心のしりとり

あたしが16日に倒れて病院に運ばれてから、26日に退院して来るまで、サイトにアクセスすることもお友達に連絡することもできず、本当にたくさんの人たちに心配をかけてしまいました。その間、皆さんは「俳句deしりとり」をつなげながら、あたしの帰りを待っていてくれました。

ゆうべ、その10日間の「俳句deしりとり」のログを全部読み、皆さんの書き込みや俳句に、あらためて胸がいっぱいになりました。しりとり俳句は、ただ俳句をつなげて行くだけではなく、人と人の心もつなげるのだと知り、涙が止まりませんでした。
素晴らしい句がたくさんあったので、一句一句かみしめながら、ノートに書き写しました。

     《秀逸》

  朝凪の磯に白鷺ふとりゆく ナナ

  なりわいの音遠ざけて苔の花 ナナ

  釣堀の動かぬ人や昼の月 ナナ

  遠嶺より雨雲きざす新茶かな ナナ

  牛舎から牛舎へ源氏蛍かな かほり

  座布団を運ぶ筍流しかな かほり

  抜歯後の足を卯波にあづけをり かほり

  分度器の目盛の薄し火取虫 かほり

  雨降って雹降って後夏の雲 ふじけん

  浴槽の隅に必ず女郎蜘蛛 ふじけん

  藪北の新茶地球を半周す ふじけん

  蕗の穴覗けば夕日ま半分 かもめ

  看護士の太き腕やゆすらうめ かもめ

  救急車近くで止まる薄暑かな かもめ

  青梅の落ちたるものに日のあたる 龍吉

  足音のひとつを聞きし青時雨 龍吉

  山の湯にのぼせてみたり青大将 ゆま

  ままならぬことの数々日雷 ゆま

  ふるさとに居てふるさとの花蜜柑 かへで

  葉の上の水吸う蝿の緑色 かへで

  夏木立静かなバッハ聴いてをり 遊起

  木漏れ日のぴかぴかの葉に毛虫かな 遊起

  泣くときはみんなで泣かう雨蛙 ハジメ

  夏蝶の外階段を上りをり 哲仁

  ハイヒール手に持ち走る驟雨かな じゅんこ

  夏帽子ふはりかの人つれてきて ハワハワ

これらの秀句の他にも、あたしのことを心配して下さった呼びかけの挨拶句や書き込みなどに、胸がジーンとしてしまいました。
熊本のかもめさんや大阪のナナさん、カナダのふじけんさん、そしてたくさんの人たちが、同じ座であたしのことを心配してくれていたことに、いつまでも涙が止まりませんでした‥‥。
皆さん、本当にありがとう♪
俳句って、なんて素晴らしいものなのでしょう♪

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