花冷えの土足で上がる母の家
きっこさんがメルマガで知らせてくれるまで3.11の日が12年前の明日だということは忘れていました。ヘルパーは曜日で仕事をするので、今日が何日でということは娘たちの誕生日ぐらいしか覚えていないからです。旗日も関係なく仕事があるので、お客に今日は何で旗日なのと聞かれても、去年まで盆暮れ正月も休み無く仕事していたので、いつの間に成人の日が15日ではなくなったのか娘に聞いてとっくの昔よと呆れられるくらいだから天皇誕生日も4月29日のままで頭も体も昭和枯芒で、平成という時代の印象がほとんどなく、ましてや令和などおまけのようで、東日本大震災も日常も一日一日を精一杯誠実に過ごすということに変わりは無いので、確かに12年前のあの日のお陰でわたくしが介護していた母の実家は津波で半壊して立入禁止のまま寝る場所以外は書斎は震災時のままなので帰れば12年前の惨事はいつでも見られるが、コロナ騒ぎで帰郷も出来ず、その間に従姉も従兄も亡くなり、骨にならないと遺族も面会出来なかったそうで、死に目にひとりで死ぬのはいやだとワクチンを打ちまくっていたのに遠目からしか看取れないのではワクチン打った甲斐が無いではないかという憂き目を見たことになる。荻窪病院だけはカーテン越しにお別れが出来たので人間という人の間に産まれて看取られながら死ぬ人間だけの儀式は済ませられたことになるが区で一番大きな河北病院はパソコン越しのリモート看取りだった。高齢者にとっては本当に何のためのワクチンだったのか。
なのに3月6日から飲食店のプラスティックの仕切りは外され、アベ首相の時代よりも死者が倍以上増えているのに5月から風邪と同じ五級扱いでマスクも3月13日からしなくていいということになったとかで、おいおい岸田首相と厚生労働大臣と医師会はアベノマスクよりも悪化しているのに何を根拠にコロナを開放するのか。高齢者や病気の患者を淘汰でもしようというのか。まるで『プラン75』という高齢者を集団死させる糞映画のようで(映画館から出てくる時にお客が絶望的な顔をして出て来る映画は映画ではない)、今まで政府や知事は何をやってきたのか、なぜ飲食店ばかり狙い撃ちしたのか。答:飲食業界は自民党の票田ではないからです(と政治家の秘書が言ってました)。わたくしはヘルパーなので年中マスクと手袋をして石鹸消毒やうがいは公衆衛生の基本なので全くコロナにかかわりの無い日常を送っているが、満員電車でマスクなしというのはぞっとしないねえ。「世の中間違っとるよ 誠に遺憾に存じます」と歌ったのはハナ肇とクレイジーキャッツだが、馬鹿ばっかりで誠に遺憾に存じます。国民を見殺しにする政治屋に票を入れる国民もいるという不思議。独裁者の王様にも手先の兵隊にも奴隷にもなりたくないわたくしはどうすればいいのか。俳句の好きなヘルパーさんでいいか。