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スレッドNo.1636

オールナイト映画新宿聖五月

>若い頃名画座クラスの映画館で古い「活動映画」を何本も梯子して見ていた

わたくしも「映画狂」と言っていいほどの映画好きで幼稚園の時から同級生が洋画館をやっていて帰りに立ち見で覗いているので五歳の頃から映画の記憶があり、小学2年の時見たヒッチコックの『めまい』を見てキム・ノヴァクに魅了されて骨の髄までの映画ファンになり、映画であれば何でも古今東西好きであるが、ホラーは苦手で『エクソシスト』ぐらいまでは見られるが『四谷怪談』や欧米のスプラッター映画はダメである。若い頃は映画館を梯子して回ったが(特に新宿日活名画座と池袋文芸座のオールナイト)、ビデオやDVDやネットで映画が見られるようになると、映画は映画館の銀幕で見るのが王道とはいえ、前の席の頭が邪魔なので、どうしても家で映画館と同じように大きな画面で見られて酒も喫煙も自由なホーム・シアターの快楽には負けるので、今でも寝食を惜しむほどの映画漬けで毎日6時間は映画を見ている。お薦めは韓国映画とドラマで、とにかく面白くて俳優の演技も素晴らしい。イギリスの映画とドラマも人間描写と丁寧な作りで素晴らしい。アメリカ映画はスケールが大きく面白いことは面白いが度が過ぎるところがある。それ以外の国の映画は昔ほど入り乱れて上映されるわけではないが、それぞれのお国柄があって好きな映画も多い、と暇さえあればAmazonとNetflixとWowowを契約して見ているが、AmazonはPrime映画を契約すると音楽も格安で聴けるので、好きなJazzばかりではなくすべてのジャンルが聴き放題なので「Jazz狂」にも拍車がかかる。

残念なのは日本の映画とドラマの低調さで、わたくしは日本映画の黄金時代を知っているので、小津安二郎、黒澤明、溝口健二、木下恵介、小林正樹、市川崑、岡本喜八、今村昌平、成瀬巳喜男、田中徳三、鈴木清順、勅使河原宏、伊丹十三、森田芳光、柳町光男、荻上直子、岩井俊二くらいまでは全部見ているが、どうも世界で話題になった『万引き家族』も『ドライブ・マイ・カー』もわたくしは始まって3分くらいで見る気が失せてしまった。映画は始まってすぐ画面に引き込む力を画面が持っていないと、こちらは現実の憂さを紛らわすためにわくわくしながら映画の時間に引き込まれる魔法を待っているのだから銀幕に力がないと晩飯が不味くなるので、アニメの『ミニオンズ フィーバー』や『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』を見たほうが面白いのである。

四月からの日本のドラマだと『教場0』と『ラストマン』がわたくしは気に入っている。キムタクと綾瀬はるかの東映70周年記念映画『レジェンド&バタフライ』は、期待して見たが、何でこんなもの作ったのかわからないストーリーで、信長物は外れがないほど過去の映画やドラマは『信長協奏曲』や『信長のシェフ』や漫画の『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?』に至るまで面白いのに、いやスカスカなこと、2時間48分かけてこんだけ、って、あきれた。アメリカの『トップ・ガン マーヴェリック』は仕事でよく行ったサンディエゴが舞台で、前作がわたくしにはつまらなかったので期待はしなかったが、これがなかなかそこまでやるかという盛り沢山のハッピーエンディングで、まだやってたのかという『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』も、オリジナルのメンバーが老けて現れるこれまたこれでもかというアメリカならではのジェット・コースター映画の最終編でまとめてあり、納得のもうあとはないよと燃え尽きたというかやり尽くした感がある。『レジェンド&バタフライ』でひとつ感心したのは最後の本能寺の変に至る徳川家康の饗宴のシーンで、徳川家康を演じたのがあの二枚目の斉藤工だったことで、最後のクレジットであの狸親爺をやったのが斉藤工?とびっくりして二度見直したが、どうメークアップしたら化けられるのか感心したぐらいである。高橋英樹の徳川家康も何で見たのか忘れたが、毎週お客と『桃太郎侍』を見ているので(決めセリフが大好き)、若い頃の顔を見ていたせいでかよく化けていたが、斉藤工ほどではない。いや、つまんないところに感心するほど、作った意図がわからん映画でした。最後は南蛮船でそのまま濃姫と逃げたままで終わったほうが馬鹿馬鹿しくて良かった様な気がする。『レジェンド&バタフライ』のレジェンドは信長のことで、バタフライは濃姫だとか。気象学のButterfly effectかと思ったら、本名が帰蝶という名前だったことを由来にしているとか。「信長と帰蝶」でいいではないか。さては外国受けを狙ったのか。受けねえよ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年05月14日 04:41)

わたくしは昭和43年から昭和47年まで代々木に住んでいましたので新宿騒乱事件の時も新宿方面が騒がしいので下宿から歩いてきたら紀伊国屋前で群集と機動隊の衝突事件に遭遇し、70年安保の時も清水谷公園で機動隊と学生の衝突の時も大学の先輩の「沖縄共闘」のデモに参加して渦中にいましたので、フランスの「5月革命(Mai 68)」の余波を受けた世界的な騒乱事件を体験しており、そういう騒然とした時勢の中で、新宿、池袋だけでなく「人生座」や「地球座」など都内の映画館を梯子していましたので、杜人さんが上京する前で、実家が倒産の憂き目で那珂湊に帰郷し、以来板金工として過ごしたので入れ違いの映画人生ですね。今は無き「ATG」(アートシアターギルド)や地下の「シネマ新宿」、渋谷の「全線座」、「テアトル渋谷or東京」、「東急名画座」、高田の馬場の「パール座」、「京橋フィルムセンター」(100円で映画評論家の淀川長治や荻昌弘も見かけました)や、とにかく休みの日は映画館の梯子に明け暮れしました。他にもいろいろありましたが、やはり新宿日活名画座の小林正樹監督『人間の条件』全作オールナイト、内田吐夢監督『宮本武蔵』全作オールナイト、池袋文芸座地下の黒澤明『用心棒』『椿三十郎』『隠し砦の三悪人』一挙オールナイトはじめ黒澤明全作品上映の醍醐味の熱気は大画面ならでは。また文芸座のオールナイトは高倉健『網走番外地』シリーズや『唐獅子牡丹』シリーズ、藤純子『緋牡丹博徒』シリーズなども筋書き悪役同じですが、マキノ雅弘や加藤泰の名監督も参加しているので馬鹿にしたものではない。鶴田浩二の人生劇場も1968年(昭和43年)内田吐夢監督『飛車角と吉良常』は沢島忠監督『飛車角』のリメイクでしたが、弟分の高倉健を殺された飛車角鶴田浩二のリベンジがカラー映画が一転モノクロ画像に切り替わる凄絶な死闘を繰り広げる映画的な画面が圧倒的な迫力で、やくざ映画では初めて9位というベストテン入りを果たした傑作でした。今村昌平の『神々の深き欲望』は日本人の映画が世界を超えたと仰天したもので、この神話的なスケールの大きさは今でもわたくしは世界一だと思っています。この映画は日本では長過ぎるのでわたくしのような映画狂以外は余り評価されなかったと思いますが『豚と軍艦』『日本昆虫記』と凄まじい映画力で、フランス映画界はわたくしと同じように腰を抜かし、以来『楢山節考』や『うなぎ』といった『神々の深き欲望』の足元にも及ばない作品にパルムドール賞を与えるという勘違いを起こしたほど、『日本昆虫記』と『神々の深き欲望』はフランス人にはとても撮れない強烈な土着の風土の大傑作映画として刻印されていたのです。

ATGで見たイングマール・ベルイマン監督『『野いちご( Smultronstället)』がわたくしが世界一の映画と認める作品ですが、小津安二郎の『麦秋』、黒澤明の『隠し砦の三悪人』、溝口健二『雨月物語』、小林正樹『日本の青春』、ゴダール『気狂いピエロ』、トリュフォー『突然炎のごとく』、ルイ・マル『鬼火』、日本発の初のカラー長編アニメ『白蛇伝』、ヒッチコック『めまい』、サタジット・レイ『大河のうた』などなど、他にも順位に拘らず溺愛して今でも繰り返し何度も何度も見ている作品は沢山あります。

あらら、兎波さんを飛び越してた。なんと兎波さんも池袋文芸座ファンとは、おやまあ。今村昌平監督と食事までしてて、まあ、映画監督はとかく女優に手を出すやからがいて今村監督も当時話題になりましたが、わたくしは作品主義ですから実生活は全く興味がないので、今ならネットで叩かれますが、わたくしは作品しか見ないので黙殺黙殺。(*^▽^*)ゞ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年05月14日 17:22)

猫髭さん、池袋の文芸座地下高校生の頃よく言ってました。
渋谷の東急にも名画座があってそこにもクラスメイト5,6人で行って
見終わると安い喫茶店で感想言い合うのが楽しみでした。
 今村昌平はどっちかというと好きではないのですが
代々木上原のご自宅で奥様がアニメの動画のセルを塗るスタジオを開いていて
アルバイトに通って、今村昌平氏を交えて食事会もしたりしました。
映画の話ばかりしてくださって楽しかったです。
その頃は賠償美津子さんに夢中になってました。
巨乳が好きだとかで、奥様も凄かったです(笑)

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猫髭さん、おはようございます。昭和47〜50年まで池袋に近い目白台に上京以来住んでいました。そこで池袋の文芸坐、文芸地下に出入りしていました。当時シナリオ教室に入ってシナリオの勉強をしていました。結局ものになりませんでしたが(才能なしなので当たり前です。)映画の面白さはわかったつもりです。独身時代の懐かしい思い出です。

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