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スレッドNo.2273

菊日和招待状は要りませぬ

わたくしは医者が匙どころか鍋ごと放り投げるほどの高齢者や障碍者専門のヘルパーなので体温や血圧などのバイタルは毎回とっているが自分のバイタルはとったことがない。一度お客からとってみたらと言われて付けたら、よくこの数値で生きていられると驚かれたので知らないことの方が健康には良いこともある。命というものは数値では測れないものだ。では何で測るかというと「笑顔」である、「笑い声」である。病は気から、と言われるように肉体的にも精神的にも「ストレス」が一番良くない。「笑い」にはわたくしの介護の経験上自分だけではなく周りの者を癒す効果があると思っている。心の底からの「笑顔」はどんな顔面不細工なひとも美醜を越えた良い顔だし、「笑い声」は病気や老衰を治しはしないが和らげたり進行を止める働きがあるように思える。数値に支配されると医療の薬や手術や食事制限など様々な管理で数値が健康のバロメーターになってしまい薬の依存症になってしまいかねない。

人間の体は暑ければ汗を掻くし寒ければ鳥肌が立つというように本来自分の体調のバランスをとる生命維持機能(ホメオスタシス)が備わっている。人間は生物学的にはピークは20歳前後でそれからは老化を辿るので年相応にそれなりにバランス機能も失われるが、それを受け入れて生きて行けばいいだけの話である。人間とは人の間と書き、中国では社会を意味するが、人の間(両親)に生まれ人の間(子ども)で看取られて死ぬ唯一の動物だから、家族を大切にし、社会でも人の役に立つ、素朴で誠実な関係を大切にすれば人間は全うできる。

20歳を過ぎれば誰も老化はまぬがれず死んでゆく。であるなら笑顔と笑い声の絶えない人間関係を築くことが一番人間らしい生き方と死に方だと思う。数値で人間らしさや自分らしさは測りようがない。今を笑顔で暮らす楽しみが一番大事だということだとわたくしは思う。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年10月12日 13:10)

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