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スレッドNo.2633

毒の実の旧りし蠟梅咲き満ちる

鎌倉に住んでいた時は二日には庭の紅梅が咲き始めていたが東京の妙正寺界隈ではまだ梅は固く閉じた蕾で、駅近くの家の塀を越えるほど大きくて古い蠟梅が一番初めに咲く。蠟梅の実は毒があるので鳥も啄まないので冬になっても茶色にしなびた犬のちんちんのような形でぶら下がったままで黄色い蠟で作られたような花ばかりか葉もうらぶれた感じで、とりあえず花は満開ですと申し訳なさそうに咲いているので、下を向いていると気が付かずに通り過ぎるが、あ、蠟梅だと思うとかなりでかい木に一杯黄色いが咲いているではないかと驚く。道行く人はスマホ見てるか前を見ているので誰も気に留めず、わたくしもわざわざ蠟梅が満開ですよと声をかける気にならない。そう言えば鮮やかな朱色を誇っていた柘榴の実は毒はないのに鳥も啄むことなく割れたまま色褪せてぶら下がっている。今の人は柘榴を食べないのだろうか。花も朱色が鮮やかで目を引くのに実が成っても食べようとせずに朽ちるのは勿体ない。来年は声をかけて貰って食べよう。ゴヤの絵に人間を食い殺している化け物があるが、子どもを食べられないように柘榴を食わせるという伝説があって柘榴は嫌がられるのか、わたくしの子どもの頃は柘榴と無花果は盗んで食べる物だった。おいおい。

柘榴は酸っぱいがジュースやジャムにすると味わいがあるし、無花果は吉野葛を絡めて火を入れるとほんのりとした甘みがオツな味になる。

それにしても朝晩が寒い。お客が寒いから鱈ちりを作ってくれというので、冷蔵庫を見ると、鱈の切り身が二枚と白菜、葱、糸蒟蒻があるので昆布と茸で出汁を取り、適宜切って煮込んで塩と醤油で下味を薄くつけてポン酢で整えて最後に豆腐を丸ごと真ん中に入れ、糸蒟蒻を落として、味をしみこませ、七味唐辛子を振って出来上がり。豆腐の上にはシラスがあれば散らすと、鱈の白子と真子を入れなくてもさっぱりとして寒い晩には実に体があったまる一品である。お客も鍋で作る鱈ちりは美味しいと、御飯にもスープをかけて食べていた。あ~俺も今夜は鱈ちりにするかと帰りに西友に寄ったら鱈の切り身が高いので、給料が出てからにしようとあきらめて、小ぶりな餃子が値引きされて安かったので四十個ほど買って水餃子にして食った。酒はワンカップ大関ジャンボ300ミリリットルを熱燗で、キュー、くーっ、赤貧もまた楽しからずや。(*^▽^*)ゞ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年01月10日 01:00)

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