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スレッドNo.591

われからや屋号で呼ばふ湊町

わたくしの産地は茨城の大洗の磯浜で(当時は子どもは実家で産みました)、育ったのは那珂湊ですが♪磯で名所の大洗様よの「磯節」で有名なので磯崎という同じ名字がずらりと軒を連ねるのでどこの磯崎さんかわからないので屋号で呼びあいます。どこの磯崎さん?「角セ」の。ああ四丁目の水神さんの太鼓叩いてる蛸屋さん、といった具合である。お墓も同じで入口に屋号も彫られます。このため子どもの頃から屋号に慣れているので、実は実家の名前も忘れがちになるほどで現に隣近所の名前は屋号しか覚えていません。そのくらい本家分家と固まって村を成していると同級生でも下の名前で呼び合うのでいざ名字というと当時は覚えていたと思いますが、今思い出せと言われても「角セ」の竜ちゃんとか「魚浅」のまり子ちゃんとか屋号でしか思い出せない。あと、漁港なので船の名前ですね。小幡丸の五朗さんとか金春丸の大将とか。撫子さんの「同じ苗字のつゞく路地」というのはわたくしの育った茨城の海辺の町やわたくしの第二の故郷の逗子・鎌倉の海辺の町には多く見かけます。農村も本家分家が残る古い村は同じ苗字が多い。

>うっかりしていました。今後は気をつけます(^^)

きっこさんからツッコミ担当を拝命しているのでゴメマムシ。ラスカルもうっかり八兵衛モードになる時があるとは、歳を重ねたせいか。お、来月で63歳、来年は64歳でもう厄年がなくなる歳か。きっこさんも来月で50歳と言っているが、女性は歳を取っても美しいから(ホイットマンは詩集『草の葉』で、The young are beautiful—but the old are more beautiful than the young.と歌っていて、ヘルパーをしているとつくづくそう想う)男性も年を取っても優しさを忘れないようにしたいね(レイモンド・チャンドラーは私立探偵フィリップ・マーロウの最後のミステリー『プレイバック』で、If I wasn't hard, I wouldn't be alive.If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.と言わせている)。

あ、昼飯食ってたらsuzumeさん飛び越してた。それにしてもラスカルの『冬夕焼』を持っているとは。猫髭校正、茂雄親方栞の、章のタイトルがみなお母さんの句を詠んだ二文字のタイトルで各章70句の静かな句集で表紙は石蕗の花。「つはぶきはだんまりの花嫌ひな花 三橋鷹女」という句もありますが、

  地軸より咲きし色なり石蕗の花 原石鼎
  夕闇に石蕗の明りのまだ昏れず 星野椿
  つはぶきの黄の残りたる夕景色 吉屋信子
  石蕗さくや猫の寐こける草の宿 村上鬼城
  石蕗の花入日の窓を開けておく 飯島晴子
  こころにも北側ありて崖の石蕗 堀井春一郎
  のり越えし巌の向うも石蕗の花 須並一衛
  母亡くて父に咲きけり石蕗の花 八木林之介

などを表紙の冬夕焼の石蕗の絵に想起します。

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