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スレッドNo.661

峠越え頂上からの草紅葉

>友人がバイクもろとも崖を落ちかけました。何でこんなところで転倒したの?

わたくしは関東一帯の峠はほとんど踏破していますが、写真のバイクはヤマハのセロー(serow。羚羊のこと)250というトレールバイクのようですね。わたくしはロングツーリングメインでオフロードもありの場合はヤマハSR400でドコドコと、峠越えのオフロードメインの場合はヤマハDT200でバランバランと楽しんでいましたが、当時はヤマハのセロー225といったスピードではなく山道をトレッキングするのに適したオフロードバイクは無かったので、日本で普通のバイクでは通ることが出来ない山道や岩をジャンプして登れるようなトレールバイクが現れたのはスピードではなくトルクの強さで険しい岩場や山道の段差を一気に上れる国際トレール大会が普及してからで、自転車の映画『ET』で有名になったマウンテン・バイクのオートバイ版で、山歩きの好きな部下にはヤマハのセローを薦めていました。

トレール・バイクで山道から落ちたり外れたりは、氷結した大菩薩峠を冷や汗もので真冬に越えた経験のあるわたくしには余り想像出来ませんが、ひよっとするとタイヤの空気をパンパンに張って座って走ると石に当たってハンドルが取られたせいではないかなと思えます。トレールの場合は獣道をスピードを落として走るので、グリップを良くするため空気を抜いてタイヤが地面の凹凸をしっかり捉えてハンドルが振られないようにすることと、腰を上げて膝のクッションでバランスを取ることが大事ですから、シートに座って走るのは公道のアスファルトぐらいで、ロードバイクは絞ったハンドルを柔らかく肩に力を入れず腰を浮かせ気味に膝と踝で重心をコントロールします。トレールバイクの場合はハンドルが水平で長いので立つことで重心がより安定するのでアクセルと膝でコントロールするので、いずれにしてもどっかり腰をシートに下ろして走るのは公道を移動するツーリングの時だけで、それ以外のロードのコーナリングや山道のタイトな道はバランスを取れるように常時腰を浮かして体を柔らかくいつでも対処していないとアカマムシ。(*^▽^*)ゞ。

お友だちにはトレールの教習場で一本板を渡るとか障害物を乗り越えるとか基本のトレールの講習を一度お受けになるのがよろしいかと。わたくしはロードバイクは奥多摩と湯河原からの椿ロードで週末雪で路面が凍結するまで週末は走りこんでいましたし、オフロードは鋸山や鶏冠林道や天城越えで、最初はゆっくり慣れてきたら速度を上げて鍛えました。オフロードは砂利道ですからそこかしこに凸凹があり雨水もあれば川もありで30キロでも公道の60キロのスピードに匹敵する緊張感があります。花吹雪の中をジャンプして花吹雪をぶち抜ける快感はオフロードならではの醍醐味でした。

なお、50ccで峠を攻めようなどとは夢にも思わないこと。コーナーリングでキャンバーと言って傾斜が外へ下がっていて砂などが溜まっているとタイヤが取られて転倒の危険があるので速度を落さないと危険で、奥多摩のワインディングロードだったか、月夜見駐車場の見晴らしがいいのでいつも一服するコーナーリングで休もうと減速したら上から降りてくるツーリング集団が固まってタンデム(二人乗り)もいて騒がしく来たので危ないなあと見ていたら最後に50ccのホンダのミニポケも混じっていて、あ、ラインをはみ出して来てそのスピードでは危ないと思った瞬間転倒し、わたくしも路肩に止めて、後続にスローダウンするように合図をしましたが、ライダーは半ズボンで膝から骨が白く突き出していました。複雑骨折で、治っても一生足を引きずることになるなと仲間が救急車を呼ぶのを確かめて去りましたが、つくづくツーリング集団は怖いと感じました。彼らはバイクの怖さを知らない。つるんで走ることで集中力が希薄になり、半ズボンでサンダル履きという無防備さ、タンデムでコーナーリングに入る怖さ(ライダーは曲る方向へ重心を傾けるが後ろは怖いから反対に体を傾けるとどうなるか。曲りきらずに真っ直ぐ走ってドカーン)。

一人で走れば死ぬのは自分だけだが、つるめば人の命はつるんだ数だけの不幸を呼ぶ。事故らなければ運がいいが、自由という危険は一人で走れ。バイクも、人生も。そういう覚悟が必要だということで、そういう覚悟が無ければひとは付いて来ないように思う。もっとも、これは独身時代のことで、結婚して娘が二人も出来たら未だに「パパでちゅよ~」という親馬鹿だが。(*^▽^*)ゞ。

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