サンタクロース鬚をしごきて懐手
ハイヒール句会を第5回までアップしたが、つらつら考えてみるに、考えて見なくても、これひとりでやるなんてどう考えても人間業じゃないよね(笑)。なんか落語の「死神」みたいで命の蝋燭が燃え尽きるのとアップし終えるのとどっちが先よと思わんでもないが、編集し直していると淡々とやっているにも関わらず、きっこさんの情熱が蝋燭の炎をぽっと明るくするような瞬間があって、思わず手を止めて読み入ってしまうし、投稿者たちの当時はわからなかった思いも見えてくるようで、人生の実相鏡にかけて見る如しのようにも思えて面白いのが励みになる。ほぼ20年前の記録だから自分が年を取って経験した時間が見えることと失った若さ、と言ってもわたくしは52歳で御自由に生きようとたまたま仏壇に入る前に俳壇に立ち寄ったという本当に偶々に暑中見舞いに俳句の一句でもと鈴木茂雄さんの俳句のアンソロジーを見つけて、引用の許可をお願いしたのが「ハイヒール山」へ登る俳句の初山踏みだったから、今から二昔前の偶然とはいえ、死に時が近づいているのは火を見るより明らかなお年頃なので、これはもう宿命というか、腐れ縁というか(笑)、わたくしがやるしかないのだろうと観念した。「なくなったブログが蘇るなんて芸当は誰でもできるもんじゃない」と誰かさんが言っていたが(蘇らせたのは茂雄親方に撫子司書にsuzume一羽なんだけどねえ)、チャット句会や掲示板も12年分保存したのはわたくしだし、さっき見たら句会のBBCも残ってる回があったから、どこかで断捨離しながら進めないといけませんが、まあ、やれるところまで掘り進むしかないねえ。
いずれにしても、ハイヒール俳句秘密結社(だっけか)の会員にとって、ハイヒール図書館は最高の道標であることは間違いありません。現代版『俳句大要』と言えるでしょう。楽しんで自分らしい俳句を詠めるよう精進しましょう。