ゆく夏の絶滅危惧種鯨尺
猫髭さん、皆さん、素敵なおばあちゃんの演奏を楽しんでもらえて良かったです。
あたしが「ジャズ嫌い」になったのは、若い頃、一人で下北沢の有名なジャズ喫茶「マサコ」に行った時、カウンターの隣りの席のジャズマニアの男性が話しかけて来て、掛かる曲、掛かる曲、ペラペラとウンチクを垂れ流したため、ぜんぜん曲が楽しめなくて、うんざりしてしまったからです。
だから、あたしは「ジャズ嫌い」というよりも「ウンチクを垂れるジャズマニア嫌い」なのです。
それだけでなく「8ビートが好きなので4ビートには馴染めない」という点もありますが、それは楽曲次第で、4ビートのジャズでも好きな曲はたくさんあります。
そうそう、下北沢の「マサコ」、2年前に帰って来ましたよ。以前の「マサコ」で働いていた「民謡クルセイダーズ」というバンドのモエさんがオーナーとなり、下北沢のあずま通り商店街の「大阪焼肉 ホルモンふたご」の2階にオープンしました。
夜汽車暑く発ちゆくジャズが追ひかける 中島斌雄
涼しさやジャズに星降る楼の上 寺田寅彦
晩夏光畳の上にジャズ流れ 横山房子
暗さもジャズも映画によく似ショールとる 星野立子
古びたるジャズを洩しぬ半夏生 行方克己