おはようございます。
皆さん、こんばんは♪
猫髭さん、「澤好摩句・河口聖画展」、動画で楽しませていただきました。素晴らしい展示でしたね。
あたしは伝統俳句なので、新興俳句や前衛俳句は遠い存在ですが、それでも自由律俳句よりは身近に感じているので、一通りは目を通しています。
澤好摩も興味ある俳人の一人で、あたしの大好きな攝津幸彦の「露地裏を夜汽車と思ふ金魚かな」と対を成すのが、澤好摩の「うたたねの畳の縁を来る夜汽車」だと思っています。
ただ、正直に言うと、澤好摩は親父ギャグのような言葉遊びの句が多いので、そこはちょっと‥‥という感じです(笑)
>うたたねの畳の縁を来る夜汽車 澤好摩
第四句集『光源』の123ページの句ですね。この句集は逆年順なので1999年から2000年に詠まれた句でしょう。三橋敏雄の「畳」と攝津幸彦の「夜汽車」が盟友でもありライバルでもあったふたりへのオマージュとなっているようにも思えます。次回の句画展にきっこ選として入れさせていただきます。今回の作品は21句中8句が猫髭選で、
三日月を三日見ざれば馬賊かな 澤好摩 「印象」(第二句集)
とこれが親父ギャクかと言われると、澤さんではなくわたくしが選んだ句です。(*^▽^*)ゞ。
本人も何でこういう句を詠んだか若書きなので覚えていないと言っていましたが、高柳重信が面白いと採ってくれた句だと言うことで、重信存命中の1973年頃の句かも知れないので、じゃあ「失われし時を求めて入れましょう」とごり押ししました😃
きっこさん、猫髭さん、皆さんこんばんは。猫髭さん、句画展の成功おめでとうございます。ご苦労された甲斐がありましたね。外国の方も来られたというのも、日本のゆかしい文化に触れることとなり素晴らしいですね。
動画を見せていただきました。本当に俳句の良さ、それにぴったりの絵いずれも感銘を受けました。ありがとうございます。
もう五十年ほど前になるけれども、『林達夫著作集』の『精神史への探究』のモナリザの微笑みの注釈で、詩人であり評論家としても「フランスの知性」と言われたポール・ヴァレリイだったと思うが「たかが顔の皺のごときに」と苦々しく書いていたのに腹を抱えて笑ったことを思い出しました。当時はモナリザってどこが美人なのか眉無しのオバサンみたいで不気味でアングルの裸婦像『泉』の方がよっぽど美人だと思っていたから、たかが顔の皺のごときにという皮肉はルーブル美術館で実物見ているフランス人も本音はそうなんだとおかしかったのだ。まあ、無茶苦茶な映画『新解釈・三國志』で絶世の美女貂蝉の役を渡辺直美が演じ、当時の感覚では「絶世の美女」を「時代考証的美女」として納得しようとする大泉洋演じる劉備玄徳が驚いたようなものか(おいおい)。
澤好摩(句)河口聖(画)展は俳壇や画壇の人たちが多数来廊してくださり(通りすがりのアイルランドやオランダからの来客も)、展示や接待をわたくしが務めたので大盛況のうちに終わり安心しました。画廊のスタッフが動画をアップしましたので、御覧いただければ幸いです。
澤好摩句・河口聖画展 失われし時を求めて2023