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スレッドNo.1168

初東風や路地ぬけてゆく白鼻芯(はくびしん)

皆さんの歳旦三つ物、楽しませていただきました!

茂雄さん、全体の流れに一体感があるところはとても良いのですが、発句が「電話」、第3が「ボイスメール」なので、イメージに広がりがなく小さな枠の中で完結しているのです。第3は、もっと飛躍させましょう。

かをりさん、とてもかをりさんらしいほのぼのとした三つ物ですね。一点だけ、第3は「上五で切る」という決まりなので、「永き日や」と切るか、五音の季語で名詞切れにしましょう。

撫子さん、発句の「思春期」から、脇の七七の句またがりへの流れは素晴らしいのですが、第三の「ぎうぎう詰めの重箱に」が、春の季語を使っていても、どうしても新年のおせちをイメージさせてしまうところに「季戻り感」があってもったいないです。第3は、もっと飛躍させましょう。

ラスカルさん、まったく肩の力を感じさせない自然体のよろしさがラスカルさんの魅力ですね。全体の流れは「さすが」ですが、かをりさんの句にも言ったように、第3は「上五で切る」という決まりなので、「カプチーノ」と「待つ」が繋がらないように推敲してみてくださいね。

ハジメ2018さん、工夫して詠んだ努力は生きていますが、第3が五七五ではなく七七になってしまっています。「オートバイ荒れた春野を駆け抜けて」など、いくらでも推敲できますので、あと一息、かんばりましょう。

真知貝さん、発句と脇は秀逸ですね。でも、第3も「去年今年」という新年の季語を用いています。第3は「春の季語」を用いて、発句と脇の世界から大きく飛躍することが決まりです。第3を練り直してみましょう。

兎波さん、ここまで皆さんは第3で地雷を踏んでしまいましたが、兎波さんの第3はとても良く詠めています。それだけに発句と脇の「通販で高いブルゾンを買ってしまった」というシチュエーションの説明的な点が気になります。発句と脇は短歌ではないので、もう少し離しましょう。

灌木さん、灌木さんも発句と脇はとても良いのですが、第3に「春の季語」がありませんし、上五に「切れ」もありません。中七と下五は申しぶんないので、五音の春の季語を上五に置き、名詞切れにしましょう。

皆さん、それぞれがとても良く詠めているのですが、総じて第3でミスが出ています。「終わり良ければすべて良し」という言葉があるように、俳句や連句は「着地」が命です。途中がイマイチでも、着地がビシッと決まれば、それなりの作品に仕上がるのです。逆に、発句と脇が素晴らしくても、第3でミスをするとすべてが台無しになってしまいます。

歳旦三つ物の場合は、発句と脇で自分の作品が「ほぼ完成した」と思ってしまい、最後の第3を適当にまとめて失敗するケースが多くあります。これは通常の俳句の「下五」にも言えることです。皆さん、俳句も連句も「着地」にこそ最大の気配り、目配り、推敲を傾けましょう。

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