◆ 岩魚小屋 遊起 ◆
秩父路に釣り人ぽつん濃紫陽花
岩肌に沢の飛沫や花石榴
淵の底ゆうらり渡る岩魚かな
大血川瀬音深まり岩燕 ※大血川(おおちがわ)
吊橋の笑ひ声揺れ夏帽子
杉木立夏うぐひすを深くして
ももんがの穴三つある寺の軒
結葉や朱の剥げ落ちし夷様
とぐろ巻く蛇の頭の瀬を向けり
岩苔に後ずさりして岩魚小屋
透きとほる手打ちうどんや岩魚小屋
繍綿菊の紅ほつほつと胸に染む ※ 繍綿菊(しもつけ)
秩父路に釣り人ぽつん濃紫陽花
岩肌に沢の飛沫や花石榴
淵の底ゆうらり渡る岩魚かな
大血川瀬音深まり岩燕 ※大血川(おおちがわ)
吊橋の笑ひ声揺れ夏帽子
杉木立夏うぐひすを深くして
ももんがの穴三つある寺の軒
結葉や朱の剥げ落ちし夷様
とぐろ巻く蛇の頭の瀬を向けり
岩苔に後ずさりして岩魚小屋
透きとほる手打ちうどんや岩魚小屋
繍綿菊の紅ほつほつと胸に染む ※ 繍綿菊(しもつけ)