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スレッドNo.307

体験談を書こうと思っている

十代から酒を飲み始めて、気がつけば半世紀を越えたことになる。
人生なんてそんなものさと言えばそれまでだが、断酒も20年を越えた。

『断酒新生』なるものがあるのなら、生まれて生きはじめ20年経ったことになる。
生まれて20年ならば、成人であり、酒を飲める年齢でもある。

断酒も20年を過ぎれば落ち着きそうなものであるが、案外と飲んでしまう人もいる。
それは、初めに考えていたものと生きてきた『新生』が違ったものであることの証かもしれない。

一言でいえば、新しく生まれたのではなく、新たに生きていくのが『新生』なのであろう。
新たに生きたところで、現実の社会はそう簡単に変わるものとは思えない。
そして、何よりも自分自身がそう簡単に変わるものでも、新しくなるものでもない。

断酒してきた20年を振り返るとそれは、飲んでいた30年の間に見てきた現実とはかなり違うものがそこにはあった。

そういうことを体験談として書こうと思う。
題名は『断酒新生してみると異世界転生していた』を考えている。
断酒によって、私は飲酒していた時とは違う現実=異世界に生まれ変わることになったのである。
そこは、アルコールというドラゴンが猛威を振るい、RPGに出てきそうな勇者たちが迷路をさまよい歩く、愛(?)とロマン(?)の異世界であった。

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異世界転生する前の世界とはなにか。

これが、大きな問題である。
一言でいえば、タナトスの神の支配する世界。
人はいつかは死ぬ。人類もいつかは滅亡するだろう。
この世のすべての生き物がその生存をやめる時がいつかは来るだろう。

その世界は、私はすでに亡霊であった。
子供が先に死んだとしても、親の心にはその子供は存在するだろう。
ならば、親の心にその子供が存在しなくなれば、その子供は死んだことになるのだろうか。
子供は死者として、生きてはいない者として、この世をさまようことになるのだろうか。
子殺しの事件が、今日もTVニュースで流れている。
私もまた、母親に殺されてしまった過去がある。
過去は現在に含まれている。私は私の中に殺された子供を持っている。
その子供の声は聞こえない。なぜなら彼は死んでしまっているのだから。

しかし、現実に私は生きていた。
断酒する47歳まで、それらの思考の金縛りから酒で逃れていたとでもいえば、
アルコール依存症者らしい内面の物語にでもなるのだろうか。
断酒も20年を過ぎ、酔いから覚めていくなかで、私は私のなかで泣き叫ぶ子供の声をよく聞くことがあった。
これは、幻聴ではなく隠喩である。
現実の10代の私は泣きも叫びもせずに酒を飲み始めていた。
現実を現実として受け入れるしかすべはなく、思考を他に向けるのに酒は便利な薬品ではあった。

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