葱坊主越しに伝はる噂かな 爽波
投稿日: 2月26日(木)17時50分5秒
川柳になっても俳句になり難い材料を、鮮やかに決めてくれました。爽波の諧謔の精神は筋金入りですね。内田百閒の随筆のような可笑しさがあります。
それにしても猫髭さんの俳論は読ませます。
滝見えて滝見る人も見えてきし 爽波
山道から見下ろしているんでしょうね。なんと大きな滝なんだろうと。そして滝壺まで視線を下すと、豆粒のような人が見えるではないか。句を巧く詠んで人に褒めてもらおうなんて思わなかった人じゃないですかね?詠まずにいられない、そこに感動があるから詠む、みたいな。