風花の中を煙の通りけり 爽波
投稿日: 2004年(平成16年)3月 1日(月)01時43分16秒
2月1日に、このコーナーをスタートさせ、第1回目は「波多野爽波」を取り上げました。
ひとりの俳人にどれくらいの時間をかけるのかは、決めずにスタートしましたが、今日でちょうど1ヶ月になりましたので、そろそろ次の俳人に移りたいと思います。
あたしが、何故、このコーナーで最初に爽波を取り上げたのか、その意味がまったく分からなかった人もいると思います。
俳句に限らず、すべての表現方法、表現手段というものは、決してオールマイティーではありませんから、それは当然のことです。
しかし、多くの人は、このコーナーで爽波と言う俳人を知り、爽波の作品と出会い、何らかの気づきがあったはずだとあたしは信じています。
最後に、第一句集「鋪道の花」に書かれた爽波の言葉をもって、この項を終えたいと思います。
「写生の世界は自由闊達の世界である。」 波多野爽波