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スレッドNo.108

波多野爽波墨蹟

写真上段色紙右より

  骰子の一の目赤し春の山
  山吹の黄を挟みゐる障子かな
  鶴凍てて花の如きを糞りにけり
  赤ん坊の尻持ち上ぐる冬座敷

下段短冊右より

  白魚の夕べは溯る畑の梅
  櫻貝長き翼の海の星
  チューリップ花びら外れかけてをり
  ちぎり捨てあり山吹の花と葉と
  波音の大王岬の蚊と生れ
  夜の湖の暗きを流れ桐一葉
  小寒のひらと葉書の来たる見え
  炬燵出て歩いてゆけば嵐山
  天ぷらの海老の尾赤き冬の空
  避寒して刀目利といふ人と
  師三人並び現れ寒稽古

編集・削除(編集済: 2022年10月27日 03:41)

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