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スレッドNo.14

鳥の巣に鳥が入つてゆくところ 爽波

投稿日: 2月 1日(日)12時40分20秒

句集「鋪道の花」におさめられている、昭和16年、18才の時の作品です。
錆びついた頭で語彙や理屈をこねくりまわす昭和の俳人たちの中にいて、これほど、見たままの景をそのまま十七音に切り取った作家がいたでしょうか。
繭玉の句、しかり、対象をしっかりと見て掴み取った小さな発見、気づきは、少年の純粋な目によるものであり、秋桜子などに見られる「読み手を唸らせてやろう」「凄いと思わせてやろう」などと言うスケベ根性、ウサン臭さは、微塵も感じられません。
純粋な写生俳句は、何十年経っても、色褪せることがないのです。

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