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スレッドNo.3

骰子の一の目赤し春の山 爽波

投稿日: 1月31日(土)08時04分30秒

これは、昭和61年に発行された第三句集「骰子(さいころ)」のタイトルにもなった句で、爽波の代表句のひとつです。
取り合わせの句の場合は、何よりも描写と季語の響き合いが大切で、つきすぎにならないように、離れすぎにならないように作りますが、その匙加減を計る正しい物差しはありません。
指導者によって、結社によって、その匙加減は微妙に変わり、Aの主宰が特選に選んだ句をBの主宰はつきすぎだと言うことも良くあります。
そんな時に、ひとつの目安となるのが、この句なのです。
この句の描写と季語の距離は素晴らしく、取り合わせの句の理想型と言えるでしょう。

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