鳥威きらきらと家古りてゆく 爽波
投稿日: 2月 4日(水)09時45分41秒
私のところは南の僻地ゆえ、都会に住む友人から『波多野爽波』花神社が送られてきました。持つべきものは句友ですね。今までは俳人が選んだ佳句の中から気楽に選んでいたのですが、句集から選ぶのはたいへんです。掲句は後半の展開が素晴らしいです。一瞬のテープのきらめきと千古の昔からの営みがたおやかに融合しています。大変余韻のある句です。
腕時計の手が垂れてをりハンモック (昭和15年/17才)
この句を始め、ずい分若い頃から徹底した写生で、季語の趣を存分に描いていることに感嘆します。
猫髭さん、文学作品を読んだことがなく直感だけで鑑賞している私には羨ましい存在です。是非鑑賞をご披露くださいね。