写生による滑稽と諧謔
投稿日: 2月 5日(木)18時35分36秒
ひとみさん、書き込みをありがとうございます。
ひとみさんのおっしゃるように、佳句の鑑賞はとても意味のあることです。
色々な俳句サイトで鑑賞をやっていますが、BBSを使って皆で鑑賞し合い、ひとりの俳人を掘り下げて行くと言うのは、今までにない新しい試みであり、とても意味のあることだと思っています。
ご無理をなさらず、ご自分のペースでご参加ください。
ただ、このBBSは、ログが100件を越えると消えて行ってしまうので、たまに覗いてみて、必要な書き込みがあれば、消えてしまう前にコピーしておくことをお薦めします。
さて、今まで取り上げた作品や鑑賞を読んで来て、爽波の俳句の魅力は、何と言っても写生の素晴らしさだと言うことが分かったと思います。
写生は、爽波作品の太い柱であり、他の俳人が頭の中だけで作ることの多い滑稽や諧謔の世界までも、爽波の場合は、しっかりとした写生の上に成り立っているのです。
大根の花まで飛んでありし下駄 爽波
雨の傘振り切つていざ壷焼へ 爽波
避暑に来て貧乏ゆすりしてをりぬ 爽波
鮎落ちて引出物にはがつかりす 爽波
正体を現さぬ人青き踏む 爽波