キリストのうしろ白菜真二つ 爽波
投稿日: 2月 6日(金)10時54分22秒
「キリストのうしろ」というのは十字架を連想させますが単なるそれだけではなく、人への愛情や人からの期待、裏切り、宿命など、さまざまな想いが含まれていると思います。それは爽波自身のことかもしれませんが人間の生き様を句に読み込んだのだと思います。「白菜真二つ」の白菜は、もしかして爽波には羽根のように思えたのではないでしょうか。自分あるいは人が背負う業を、スパッと真二つに切り捨てたい、でも自由としての羽根は何かに切られてしまう。そんなジレンマを現しているようにも思えます。