>hidekazuさん
投稿日: 2月 6日(金)22時29分59秒
hidekazuさん、書き込みをありがとうございます。
>助動詞「ぬ」には、存続の意味はないと思いますが。
とのことですが、あたしの使っている旺文社の古語辞典には、次のように解説されています。
『 ぬ(助動ナ変型) 動作または作用が完結または存続する意を表す。』
また、小学館の古語辞典には、次のように解説されています。
『ぬ(助動ナ変型) ①動作・作用・状態の実現・発生を確かに完了したと認める意。②動作・作用・状態の実現・発生を確かだと確認し、強調する意。』
ですから、あたしは「貧乏ゆすりしてをりぬ」は、現在進行形として解釈し、また、この「ぬ」は、切れ字としての意味も兼ねていると解釈しています。
あたしの解釈を恣意的と言われましたが、あたしは文法的なことに関しては、できる限り辞書や文献などを調べてから書き込むようにしています。
その時の思いつきだけで、根拠の無いことを書き込んだりはしていませんので、誤解なさらないでください。
猫髭さんもhidekazuさんも、「ぬ」には存続の意味はないと言う前提で読んでいるので違和感を感じているのだと思いますが、辞書にも「存続を意する」と書いてありますし、俳句だけでなく、短歌や他の文章媒体でも、「~してをりぬ」と言う表現は、多くの著名作家が使っています。
ようするに、「ぬ」には「完了」と「存続」の二つの意があるのですから、どのように用いられているかによって、読み分けるべきなのではないでしょうか。
また、「貧乏ゆすり」は名詞だと思いますので、「貧乏ゆすりし」ではなく、「貧乏ゆすりをして」の「を」を省略した形だと思います。