アヴァンギャルド VS ポップ
投稿日: 2月17日(火)13時16分28秒
爽波の前衛時代の作品でありますが。。。
うつわは 変われど 中の酒は変わらず(・-・)b みたいに
なんとなく 彼の特性は残っているような気がする
● どこも絨緞(じゅうたん)で疲れるホテル星が流れ
「星が流れ」が ちょい 無理無理かな とは 思いますが
豪華高級なホテルで なんとなく 落ち着かない 爽波さんの図が
見えてくる。。。(・ー・)
「避暑に来て貧乏ゆすりしてをりぬ」と 共通した空気がありますが
「避暑に来て」が 客観的に自分を とらえてるのに
「どこも」のほ~が 主観的な描写に なってますう(^-^
● 河豚で酔いベルトのように鋪道流る
若い前衛作家たちに 「先輩!(^-^」「先輩!」とか 囲まれて 酔っている 爽波先生の図
「おおおとととっ」とか 及び腰になって
「諸君!(・◇・* わたしゃ いま ベルトコンベアーに載せられとるやうぢゃ!」
というやうに 前衛といえど ひとりよがりなレトリックに溺れることなく
きちん と 景が見えるところが 爽波ティックであるかと。。。
後世のボクらから 見れて 面白いのは
「前衛でっせ!」みたいな 姿勢をとらなくても
最初から 定型の時代から
彼の句が POP※であったり 真の意味での前衛的であったり
していることでせう(^-^)
(※POPは POP ARTのPOPです。)
● 鳥の巣に鳥が入ってゆくところ
「森」というテーマで 展覧会があったとしませ~
各画家の先生が 筆のかぎりをつくして 綺麗な風景を描いてるなか
額縁に 鳥が巣に入っていく写真を ぺたっ と
貼ってあるやうな絵(?)が ある。。。
みんなが「え?」。。。と 一瞬立ち止まる
この衝撃が POP。。。(・-・)\
爽波がこの句を 詠んだ時には アンディ・ウォーホール も ピンクフロイドも
おらんかった(たぶん。。。)
なのに POP。。。
● 腕時計の手が垂れてをりハンモック
の 超クローズアップ!
● キリストのうしろ白菜真二つ
● 五山の火燃ゆるグランドピアノかな
における 激突するモノとモノ! イメージとイメージ!
「五山の火」における グランドピアノの存在感!
「白菜とキリスト」 ダリも考えつかん組み合わせでは?。。。
爽波が 前衛から定型有季に戻ったのは
案外 「あ けっこう オレって 前から アヴァンギャルドでPOPぅ?(・-・?
と 感じたからかも 知れません。。。(^-^