MENU
3,578

スレッドNo.93

籐椅子にひつかかりつつ出てゆきぬ 爽波

2月20日(金)02時21分32秒

第一句集「鋪道の花」におさめられている、昭和22年の句です。
何気ないことを詠っているようで、実は爽波らしさの光った一句です。
体の大きな人なのでしょうか。
今まで座っていた籐椅子から腰を上げ、部屋から出て行く客人。
まるで、籐椅子がその人を引きとめているようにも感じます。
下五の「出てゆきぬ」に、もう少し話をしていたかった作者の想いが表れています。

編集・削除(未編集)

ロケットBBS

Page Top