籐椅子にひつかかりつつ出てゆきぬ 爽波
2月20日(金)02時21分32秒
第一句集「鋪道の花」におさめられている、昭和22年の句です。
何気ないことを詠っているようで、実は爽波らしさの光った一句です。
体の大きな人なのでしょうか。
今まで座っていた籐椅子から腰を上げ、部屋から出て行く客人。
まるで、籐椅子がその人を引きとめているようにも感じます。
下五の「出てゆきぬ」に、もう少し話をしていたかった作者の想いが表れています。
2月20日(金)02時21分32秒
第一句集「鋪道の花」におさめられている、昭和22年の句です。
何気ないことを詠っているようで、実は爽波らしさの光った一句です。
体の大きな人なのでしょうか。
今まで座っていた籐椅子から腰を上げ、部屋から出て行く客人。
まるで、籐椅子がその人を引きとめているようにも感じます。
下五の「出てゆきぬ」に、もう少し話をしていたかった作者の想いが表れています。